埼玉医大総合医療センターNICUにて質向上ワークショップ(その1)


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上記の<日本復興への決意確認の日に>という文章に埼玉に向かう電車の中で
出会い,共感していました。3月11日という日はそれぞれの立場で<日本復興
への自分たちがそれぞれの場所で出来ることを考える決意確認の日>になれば
とも感じました。

厚労省の指定研究の<周産期医療の質と安全の向上研究>
で,2月11日から毎週末に
信州大、横浜労災病院、名古屋第一日赤、浜松医大、大阪府立母子保健医療センター,
愛線橋病院,県立広島,久留米大学をご訪問してきましたが,


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今年度の最後は
埼玉医科大学総合医療センターNICU
)
 
を訪問させていただきました。

地域や施設を越えてお互いのNICUの診療の質向上に協力し合おう
という今回のプロジェクトです。
埼玉医科大学総合医療センターNICUの質向上に、
東京女子医大、神奈川こども,仙台赤十字病院,
秋田赤十字病院、国立福島病院、福島県立医大
などのNICUで働く新生児科医・小児科医
が加わってのワークショップ開催でした。

私は司会進行役とガイドライン解説役とワークショップのチューター役の
役目を担当させていただきました。

NICUの病棟回診】
このプロジェクトの施設担当者の伊藤先生,吉田看護師さん,
田村教授がご案内くださいました。

日本の新生児医療のリーダーのお一人と尊敬する田村教授や側島教授,國方先生など
学会などで背広姿でお会いすることが多い先生方が病棟衣をきて病棟でお話しをして
くださる状況に感動しておりました。


学会とか研究会と異なり,お互いに学者でなく,
新生児科医なんだということを改めて実感しつつ,患者さんのことを現場で話し合えること
は大変貴重な時間に感じました。

凄く活気が伝わってくるNICUに感じました。

埼玉医科大学総合医療センターはNICU30床と全国有数の巨大NICUとお聞きしていました。
しかしながら,<広いNICU>というよりは病棟の中は保育器や機械やスタッフで密度が高い,
混み合った中で忙しく人が動いているNICUに感じました。神奈川こどもからチューター役で
参加してくれた柴崎先生と私は<神奈川こども>と非常に似た雰囲気を感じました。


病棟の物品の位置や点滴作成の仕方とか,診療・看護の実際をみんなで情報交換したりした30分間でした。この病棟回診の異議は外から参加したメンバーが批評や改善案を伝えるのが目的ではなく,1日,自分がその施設で働いていたら。。。というイメージを持って一緒に考えるための<現場を知る>というのが目的でそた。


10時から会議室に場所を移してのワークショップ開始です。
【自己紹介】
スタッフが多い施設はワークショップのチューター役も
多く必要になりますので
過去最大のワークショップになりました。

自己紹介だけでもやはり時間がかかります。早めにスタートして
外部からの参加組が内部の人達に融合できるように自己紹介から
スタートしました。それぞれが心の籠もったご挨拶,それぞれの
場所でそれぞれの状況の中で赤ちゃん達の診療をしてきたことが
わかり,その経験や考えをお互いに共有していければという気持ちに
なる自己紹介タイムでした。


仙台赤十字病院からチューターとして参加してくださった
千葉先生です。3月11日,あれから1年と想うと様々な想いになり,
仙台を離れることを躊躇う気持ちもあったけど,それでもこういう
プロジェクトで地域や県を越えてのみんなで頑張っていこうと行動する
ことに意義を感じて埼玉まできましたという趣旨のご挨拶でした。

そして,黙祷の時間を提案してくださり,ワークショップに先駆けて
黙祷をした私達でした。

哀悼の意とともに,日本の未来を担う赤ちゃん達の医療を担う
自分たちの役目を改めて感じた様な気がした黙祷の時間でした。

今回のプロジェクトは震災後も予定通り予算がおり,
30施設の公募のところ,46施設の公募があり,その中から40施設を
選抜,さらに,すぐに質向上プログラムを開始する19施設とその効果を
確認した後に質向上プログラムを開始してもらう21施設に分かれてもらった
状況です。質向上プログラムを最初に導入する役目に当たった施設の皆様には
その選ばれた者達の責任と役目を感じて,自分の施設だけでなく,後に続く
施設のためにもよりよい質向上作戦を見つけようという気持ちで頑張りましょう
と伝えた私でした。


【施設長の挨拶】
そして,ワークショップスタートでした。

施設町の田村正徳先生のご挨拶からスタートでした。
今回のプロジェクトが厚労省から提案された当初から
計画立案や実行の大変さを気遣ってくださり,いつも
温かく,優しく心配してくださっていた田村先生でした。

田村先生は風邪で体調が少し不調だったということで
出席を心配していらっしゃるスタッフも多い中,その素振り
も我々にはみせず,マスクの配慮はしてくださりつつ,
埼玉医科大学総合医療センターの1員として参加くださいました。
診療中のスタッフ以外のスタッフが勢揃いと思える多くのスタッフの
休日のワークショップ参加を労いつつ,
「明日に向かって,復興に向かってという気持ちをもって
1日みんなでがんばっていきましょう」という趣旨の力強い
ご挨拶に思えました。

東京都のNICUの入院患者さんの中で神奈川県からの県外搬送で
出生された早産児の割合が2%,千葉からの県外搬送で東京で診療を
受けている早産児の割合が5%,そして,埼玉の患者さんの割合が
9%という現状が数年前にあったそうです。私達が神奈川県で
患者さんをなるべく東京にお願いしないで診療したいと想うように
田村先生達も埼玉でNICU医療を整備していきたいという熱意が
よく伝わるご挨拶に感じました。

今後,30床から60床とさらに
巨大なNICUに増床していく予定の埼玉医大総合医療センター
とのことでスケールの大きさを感じました。
増床に向かって,よりよい診療を出来るようにしていこうという
ご挨拶でもあったと想います。

【研究の説明と診療プロファイル報告】

先週の広島・久留米と同様に,
女子医大支援本部スタッフの西田先生から
研究の概略と<診療プロファイル説明>がありました。



西田先生は川口市立病院で働いていたことがあり,川口が
自分の新生児医療の原点であり,埼玉への思い入れは強く,
埼玉医科大学で埼玉の医療をよりよくしていくことを一緒に
考えていけることを嬉しく感じるというようなご挨拶から
スタートでした。


様々な背景が異なるそれぞれのNICUにおいてはそれぞれの改善方法が
あるはずで,単一の診療をすれば同じ治療成績になるわけでもなく,
埼玉医科大学にあった診療の改善作戦をみんなで探していきましょうという
のが今回のプロジェクトの趣旨です。

そのための質向上プログラムという方法を19施設に導入して
診療が質向上するか。。。そのnICUに入院する赤ちゃん達が
よりよく救命できるかを検証していこうというプロジェクトです。


西田先生は会を重ねる毎に説明や解説の言葉に力が宿ってきた
気がしました。これまでの日本の医療界ではなかったような
プロジェクトなので当初は誤解とそれに基づくご批判も多かった
と想うのですが,最近は上手に趣旨を伝えてくれていると想います。

初期研修医時代から存じ上げている私にはそれも
嬉しく感じながら司会をさせてもらっていました。



埼玉医科大学総合医療センター
の全国のNICUデータベースや今回の参加施設のデータベース
分析から、治療成績がどのくらいで、
          産科管理・蘇生・呼吸・循環・栄養・感染
どういう診療が得意で、どういう
診療に改善の余地があるか?。。。
などの<全国の中の自分達の現状把握>を
する情報提供をさせていただきました。

重症な患者さんを沢山担当しているのがよくわかる埼玉医科大学総合医療センターの
施設プロファイルですし,今はやりの呼吸管理法でもないような気がしたのですが,
慢性肺疾患になる患者さんがとても少ないことが大変興味深く感じました。
そんな埼玉医科大学総合医療センターでどの部分を話しあうのが改善に効果を
及ぼす1日になるかをみんなで考え始めようという時間でした。

<その2>に続けます。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

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