また、いつか会える日を願って。。。


お母さんの子宮の中にいる時は
多くの病気は子宮や胎盤に守られているので
苦しくなったり具合が悪くなく過ごせるはずだけど、
それでもお母さんのお腹の中で、もしくは生まれた直後に
命を終える可能性もある赤ちゃん達がいて、
産科医の先生達と生まれる前の赤ちゃんの胎児診断の説明を
10年間してきました。

ご家族の戸惑いに心寄せたい気持ちを伝えたし、
赤ちゃん達の命の頑張りを伝えたいし、
赤ちゃんのことをしっかり伝えて、ご家族が赤ちゃんのために
してあげたいこと、してあげたくないことなどを考えていくための
情報提供をしたいと思いながら続けてきました。

胸が張り裂けそうになる厳しいお話をしきました。
一方、ご家族それぞれがどんな状況の中でもそれぞれの
赤ちゃん達と過ごし方や過ごす時間があることをこれまで
出会った多くのご家族と交わした言葉、病院に残していって
くれた言霊に心支えられてきた気もします。

先週もそういうご家族の周産期医療センターからの
卒業を見届けました。
スライド2
自分が不在の日にお生まれになった赤ちゃん。
当直のスタッフが胎児診断の説明やご家族のご希望などを
受け止めて、ご家族の願いを叶えられたらと尽くしてくれたことを
担当したメンバーから聞き、自分も追体験させてもらいました。

夜に担当した新生児科スタッフや母性病棟のスタッフと合流しました。

スライド3
どんな状況でもお産を大切にし、
お母さんからこの世界に生まれてきた赤ちゃん
それぞれを慈しんでくれている母性病棟のスタッフ。

スライド4
産科とか新生児科とかを超えて関わったメンバーがそれぞれ
抱っこしてお家にご家族と一緒に帰られる赤ちゃんの
周産期医療センターからの卒業を見送りたい。
可愛らしさを目に焼き付けたい。頑張って生まれてきた
命を讃えたいという気持ちを感じました。

自分も抱っこさせてもらいながら
穏やかな表情に安堵し、鼻筋が通った美形で微笑んでいる
表情が可愛かったし、白いドレスがすごく似合っているなと
思えていました。
「よく頑張ったね、お家に帰ろうね。」
と心で声をかけていました。
スライド5
この部屋で大切なかけがえのない時間を
過ごしていたご家族それぞれの時間にも心寄せていたいし、
ご家族のこの部屋で感じていたこと、言霊をしっかり
胸に刻みたいと思えました。

スライド6
こども医療センターは各階にイメージカラーがありますが
深海のイメージの青の階を皆で一緒に移動して

スライド9
ゆっくり見送れる場所に移動、そこでお待ちになっていた
ご家族の皆様と出会い、その中に混じる赤ちゃんを
讃えたい気持ちでした。


パパさん、みんなで写真をとってもらいたいと伝えてくれた
泣き笑いの表情に赤ちゃんの人生にご家族と共に残れる
ことを心温かく感じ、皆で集合写真、卒業写真でした。
スライド2
緩和ケア検討委員会チームの人たちが設置してくれた
この場所からの退院を見送るご家族のために設置した
壁画の前での写真、いつかご家族にシェアしていただければとも思えました。

自分は出会いの日から赤ちゃんの命を巡る話をしていて
その時に、ママさんやパパさんが伝えてくれた言葉、質問してくれた
言葉も胸に残っています。非常に稀な状況であること、
その中でもできることがあるかを共に考えたい、どう答えたら
いいかと考えながら率直にお話しさせてもらったことを
ずっと覚えています。

そして、パパさんとママさん、最後に何か
みんなに挨拶しようとしてくれて、言葉にならない気持ちが
伝わってきました。
その中でも
「うまく、言葉にできないけど、この病院で出産できて
我が子と会えてよかったと思える。すごく可愛がってくれた
スタッフの皆様に感謝だし、また、いつか妊娠や出産の時を
迎えたら、病気があろうとなかろうとこの病院に来て
皆様と会いたいと思う」
という趣旨の言葉に皆が自分達の悲しみにも
心支えてもらっている気がしました。

スライド10
家族みんなで海によってからお家に帰るという
言葉を素敵に感じつつ、去っていく車を皆で見送っていました。
スライド1
離れてもご家族のこれからに心寄せていたいし、
こども医療センターでの濃密な時間、
お子さんのことを偲んだり、
命がこれからも気づかせてくれる様々なことを
語らえる機会があればと思えていました。




胎児診断の説明係をするようになってから
産科医や母性病棟のスタッフのご家族を見守る
姿をより知るようになり、一緒にご家族を見送るようになって





NICUで働く皆様には以下の
勉強会も来月あります。こちらもご参加いただければ幸いです。

第7回新生児医療MMカンファレンス (2024年2月3,4日 in 横浜)のご案内



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リニューアルオープンから
4年間にご寄付くださった948件の皆様に
向けて感謝を込めて収録した

下記の4周年報告会、是非多くのスタッフ、応援して
くださる皆様にご覧いただければ嬉しいです。



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コメント欄、ニックネームだけでコメント登録可能ですので
ブログ記事へのご感想などもお寄せいただければありがたく感じます。

ブログの感想など自分や担当医にお伝えくだされば
お写真撮影に伺いますので登場してもいいかなと思える
入院中の皆様にはお声がけくだされば幸いです。


スライド1

7-11月に104件のNICU指定寄附とメッセージに心励まされて。。。

新生児科指定寄付は定期的にご報告させてもらって
上記のようにご報告してきました。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。

こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、
ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)



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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 2

There are no comments yet.
nashi  

1月25日の記事、壁画がすごく素敵だと思いました。
今は辛く悲しくとも、後に振り返って写真を見る時きっと柔らかい気持ちになれると思います。
卒業されるご家族に寄り添っている病院だなと感心しました。

  • 2024/01/28 (Sun) 08:20
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
no name  
To nashiさん

To nashiさん、壁画に心寄せてくださりすごく嬉しかったです。気づかないかもしれないけど、気づくかもしれないご家族のためにこういう場所を作ろうと考えた緩和ケアも大切にするこども医療センターのスタッフ達。医療スタッフからは言い出しづらいけど、ご家族が最後に写真をみんなで撮って欲しいと伝えてくださる少なからずのご家族の気持ちに心寄せたいと思えてこそのこの壁画とも思えます。そのことに気づいてくださり心から感謝です。ありがとうございました。

  • 2024/01/30 (Tue) 00:11
  • REPLY