2023年11月26日(日)、4年ぶりの新生児内分泌研究会を横浜で開催! (参加の事前登録はなく当日会場で参加申し込みです)

11/26日に横浜スタジアムや中華街、関内駅近くの

会場で以下の研究会を開催します。

スライド1第14回新生児内分泌研究会(2023年11月26日(日))のプログラムのご案内

です。


前回の様子は以下です。

スライド17


お問い合わせ多くいただいておりますが

事務手続きの簡略化のため、事前受付なしで

当日、会場での受付です。お気軽に当日ご参加ください。


の京都大学の河井教授からの
抄録集でご挨拶以下です。



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ご挨拶


京都大学大学院医学研究科 

新生児学講座 特定教授

河井昌彦

 

新生児内分泌研究会は2007年に第1回の研究会を開催し、はや16年になります。

新型コロナの流行による中断がありましたが、今年 神奈川の地で久しぶりに実地開催ができる事となりました。当番幹事の豊島先生のご尽力と関係の先生方のご協力のおかげです。本研究会は新生児・早産児の内分泌学的問題点をじっくり議論するためにあります。久々の開催で、これまで以上のDiscussionが繰り広げられることを祈念しています。

「いざ、鎌倉へ!」




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河井先生から以下の学会でも話していない

講演が2つあります。


1) 早産児一過性低サイロキシン血症の病態生理
我々が 10数年にわたって取り組んできたTHOPの病態生理解明の集大成です。
THOPがNon-thyroidal illnessであることを、これまで以上の根拠をもって解説します。
これでもまだ文句があるか? という自信作です。

2) 胎児期の電解質の調節機構から早産児の電解質管理を考え
早産児の腎機能は未熟だと言われますが、決して「未熟」で片づけるべきではありません。胎児の腎機能は胎児成長に特化した最も効率の良い機能を兼ね備えたものなのです。我々には「意に反して、子宮外で暮らすことを余儀なくされた早産児の腎機能の特徴」に基づいた電解質管理が求められるのです。



さらに今回の研究会の担当の

自分の挨拶以下です。


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14回新生児内分泌研究会の開催にあたって

 

神奈川県立こども医療センター新生児科

豊島勝昭

 

根拠に基づく医療が普及するにつれて、病態生理を考える機会が減ってきた気がします。新生児内分泌研究会は新生児の成長や発達、呼吸、循環、栄養、神経の診療を内分泌学的な見地から数値を踏まえて病態生理を1日語り合える機会として、毎年楽しみにしています。 

世界的に見ても新生児内分泌学の研究会があり、100名以上も集まることは稀有なことにも思えます。きめ細やかに診療している日本の新生児医療を内分泌学的な視点から数値を持って話し合える中で毎回、様々な気づきや向学心を抱ける研究会です。

201910月に開催された第13回研究会に続いて、第14回新生児内分泌研究会の会頭を務めさせていただきます。前回は150名を超える皆様のご参加のあった盛況な研究会でした。その3ヶ月後にコロナウイルス感染症の流行に直面して研究会の延期が続くとは思いもよりませんでした。4年ぶりに新生児内分泌研究会を再開できることを嬉しく感じます。昨年はオンライン講演会を河井先生と私で担当しました。オンライン勉強会は参加者が多く、お互いの知見を浅く広く共有することには有用と実感していますが、同じ空間で発表を聞き、意見交換する機会、同じ分野に関心をもつ人々と出会えることの大切さも実感します。知識を共有するだけでなく、お互いの診療の質向上を、施設を超えて共に考えるには対面開催が大切と考え、幹事の諸先生方と相談の上、今回は横浜で参加者は少なくても現地開催としました。

  これまでの13回とは異なり、共催企業はない状況での神奈川県立こども医療センター事務局での準備・運営になりますので、これまでの研究会に比べると手作り感のあるカンファレンス的な研究会になることをご容赦ください。しかしながら、新生児内分泌学の視点で1日じっくりと語り合うことは学会とは異なり、それぞれの診療現場での翌日からの診療や研究のヒントを持ち合える機会になることを願っています。代表幹事の河井昌彦先生から学会などでもまだ話していない内容の講演が2つあります。29年ぶりの低出生体重児の成長曲線の作成の中心の1人の成育医療研究センターの盛一享徳先生からは早産低出生体重児の長期的予後の研究の内容を踏まえてミニレクチャーをしてくれます。自分と下風先生は神奈川県立こども医療センターでのステロイドの使用経験とその循環動態への影響などを講演させてもらいます。多くの施設から一般演題もいただきました。

ご参加の皆様と横浜で同じ空間で語らう1日を共有できることを楽しみにしています。

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プログラム以下です。

是非、多くの皆様のご参加歓迎です。

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14回新生児内分泌研究会プログラム

日時:20231126() 10-17

場所:ラジオ日本クリエイト (231-8611横浜市中区長者町5-85 三井横浜ビル3F)

会費:3.000

                        プログラム          (一般演題は発表7分 討議5)

10:00 開会の挨拶 豊島勝昭(神奈川県立こども医療センター)

10:05- 講演1  (座長:東海大学 内山 温)

一過性低サイロキシン血症(THOP)の病態生理 (京都大学 河井昌彦) 

11:00-11:40 一般演題1 

(座長:大阪府立母子医療センター 平野慎也 あいち小児保健医療総合センター 濱島 崇)

・新生児期の甲状腺機能低下症におけるFT3/FT4比の検討 (京都大学 山内建)      

・超低出生体重児の胎便関連性腸閉塞に対するヨード含有造影剤投与後の

尿中ヨードと甲状腺機能の推移 (神奈川県立こども医療センター 下風朋章)

・新生児遷延性肺高血圧症を発症した新生児バセドウ病の一例 (姫路赤十字病院 清水聖二郎)

13:00 講演2 (座長:岡山大学 鷲尾洋介)

胎児期の電解質の調節機構から早産児の電解質管理を考える (京都大学 河井昌彦)

13:55 一般演題(座長:大阪府立母子医療センター 川井正信 慶應義塾大学 原 香織)

・早産児の FENa に基づいた Na 過剰投与症例の検討 (京都大学 森下 岳) 

・原因不明のSGA性低身長症140名における (epi) geneticな要因の解明 

(慶應義塾大学 原 香織) 

・早期乳児期におけるビタミンDの季節性は、生後2か月から顕在化する

(慶應義塾大学 森澤和美)

14:45 講演3 (座長:神奈川県立こども医療センター 豊島勝昭) 

新しい低出生体重児用発育曲線の使い方と体格予後 

(国立成育医療研究センター 小児慢性特定疾病情報室 盛一享德)

15:15 一般演題3 (座長:姫路赤十字病院 五百蔵智明 京都大学 友滝清一)

・著明な腹部膨満を呈しendocrine emergencyと判断した新生児の一例

(横浜市立市民病院 石田優香、木下眞里)

・早産児のHRG調査:出生後の推移に関する報告 (岡山大学  森本大作)

・出生前ステロイドの極低出生体重児出生後早期における循環に与える影響

(埼玉医科大学総合医療センター 石黒秋生)

15:55 講演4 (座長:京都大学 河井昌彦)

ステロイド製剤の心機能血行動態への影響を考える

(神奈川県立こども医療センター 豊島勝昭・下風朋章)


16:55 閉会の挨拶  河井昌彦 (京都大学)

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ご関心とお時間のある周産期医療・新生児医療で働く医師、
研修医の皆様には是非、ご参加いただければ
心強いです。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

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