イルカの記憶と共に。。。
コメント欄にお寄せいただくメッセージ
それぞれに想いが伝わり
お寄せくださる皆様それぞれに心寄せたい気持ちと
心支えてもらっている気がします。
このブログを共に書いていただいて気がして
日々感謝です。
今朝のNICUの朝の多職種カンファレンスで片岡先生。
担当していたお子さんとご家族が本日、祈りの部屋から
退院されることをスタッフに伝えていました。
そして、お子さんのご一生をずっと一緒にいたママさんとパパさん、
ご家族と過ごしていた時間をスタッフに伝え、看護師さん達の
言葉や行ったことへの感想や感謝の言葉のスタッフみんなに
伝えていました。
その言葉に皆が心寄せていた朝でした。
胎児診断のお話を産科医と小児科医で
一緒にご家族にお話しすることを大切にしている
こども医療センターです。
その赤ちゃんは自分が産科医の先生とお話ししたので
初めてお会いした日、お誕生をお祝いした日、
のパパさんやママさんの言葉や表情が蘇りました。
周産期医療センターに来て
生まれる前に悩んだり、生まれてくるときの
準備を真剣に考えていたことを感じていたご家族の
日々を改めて心寄せたい気持ちでした。
そして、自分も周産期医療センターからの
ご家族のご卒業を見送りたくて
祈りの部屋に訪問しました。
母性病棟もNICUも医師も看護師も
一緒に旅立ちを見送りたい気持ちでした。
天窓からの光が差し込む場所で
白く体にピッタリな
棺に移った女の子、穏やかで可愛い表情でした。
ママさんとパパさんが女の子のお部屋を整え、
涼しくなるようにしてあげて、お姉ちゃんの
小さな<イルカ>が添い寝しているように
治められていました。
そして、大きなイルカの縫いぐるみと一緒に
祈りの部屋を出ました。
ご家族が好きなシーパラダイスのイルカ
とのことでその様子が女の子へのご家族の想いが
胸に響きました。
エレベーターがきて皆で乗り込もうとすると
2つのエレベーターのうちに先にきたエレベーター、
今まで気づけていなかったけど、各エレベーターに違う絵が
あり、ご家族を迎えに来たエレベーターは
イルカの絵があることに気づきました。
このエレベーターの絵を初めて気づいた気がしたし、
目に焼き付いた気がします。イルカの縫いぐるみさんと
共に自分はイルカを見るたびにこの赤ちゃんとご家族を
これからも思い出すだろうなと思えていました。
イルカが赤ちゃんと一緒に付き添ってくれている
不思議な気がしながら
サービスヤードから退院されるご家族のために
この階の壁に絵を描きたいと言ってくれたこども医療センター全体の
多職種・多部署の緩和ケア検討チームの皆様の想いが改めて胸に響く気がしながら
壁画を見ながらご家族とスタッフでサービスヤードの向かいました。
ママさんとパパさん、車に乗り組む前に
「言葉では言い表せないくらい、皆様に感謝しています。
思った以上に家族で過ごせて幸せでした。
これからも4人で一緒に優しく、そして強く生きて生きたいと
思えました。沢山の支えに感謝でした」という涙と微笑みに
心寄せていた見送っていたスタッフ、この場所にいない
スタッフにも伝えたいと思えてここに書き残させていただきました。
出会った日からこの日までを知る自分には
お子さんの命と向き合ったご家族、その頑張りや
お子さんの命がご家族に、悲しみだけでなく、沢山の
気づきや大切な喜びの時間もしっかり届けていた気がして
お子さんを讃えたい気持ちでした。
皆でご家族の周産期医療センターからの卒業を見送り、
波のようにくるかもしれない悲しみに心折れず、
頑張ったお子さんとご家族の時間がいつか心温かく思える日が
くればと願う気持ちでした。
ご家族がスタッフに手渡してくれた
お手紙、
じっくり読み、涙を浮かべつつ、
この時のご家族の時間を讃えていた二人。
いつの写真かを誰が移っているのかを
しっかりわかる二人にお子さんとご家族にしっかり心寄せて
見守っていた想いを感じ、二人を讃えたい気がしました。
赤ちゃんが天に還ることは医療者も辛いし、悲しいし、
この場所から去りたくなる気もします。それでも自分達以上の
悲しみに向き合っているご家族、大切な時間を過ごす子供達に
できることをしたいという想いを持って働き続けている
メンバーがいて、そういう存在に自分も心支えられているし、
お互いに心支え合いたいと思えます。
ご家族がくださった手紙と写真を皆で見ながら
想いを伝えあっていたこの日でした。
また、いつか会いたい、お子さんのことを偲びたいと
思う夜でした。いつかこのブログにご家族がお気づきになったら
と思いながら出会いを胸に刻みたいし、
気持ちを書き残させていただきました。
この日も沢山の入院がありました。
昼も夜も生まれてきたそれぞれの命にできることを
皆で考えつつ、誕生を祝いながら診療しています。
悲しいこともある周産期医療センターだけど
自分達がいることで誰かの悲しみを少しでもシェアできたり、
少しでも支えになれているとしたら、この場所で働く意味を
見失わず、皆で頑張っていけたらとも思えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コメント欄、ニックネームだけでコメント登録可能ですのでブログ記事へのご感想などもお寄せいただければありがたく感じます。
ブログの感想など自分や担当医にお伝えくださればお写真撮影に伺いますので登場してもいいかなと思える入院中の皆様にはお声がけくだされば幸いです。
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コメント欄、ニックネームだけでコメント登録可能ですので
ブログ記事へのご感想などもお寄せいただければありがたく感じます。
ブログの感想など自分や担当医にお伝えくだされば
お写真撮影に伺いますので登場してもいいかなと思える
入院中の皆様にはお声がけくだされば幸いです。
3月も20件の新生児科指定寄付へ感謝:家族にとって大切な場所と想い出してもらえるNICUを目指したい。。。
で先月のご寄付への感謝を報告していますが
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。1000円からご寄付可能です。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので是非、指定寄付をお願いしたいです)
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、今はコロナウィルス対応、その先には新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成などに活用させていただく所存です。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)
寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のためにより良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。
寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。
下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。
下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。
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