周産期センターで赤ちゃんの一生を共に過ごしたご家族の言葉に心寄せたい。。。(わたぼうしの会)
母性病棟とNICU病棟で玄関でご家族の周産期センターを
見送った様子。悲しみに心寄せて見送りたい気持ちでした。
産科医・新生児科医・母性病棟・NICU・新生児病棟で退院の時に
一緒に見送りたいと声をかけあうのが多くなっている気がして、自分達は
妊婦さん、赤ちゃんのそれぞれのを応援しているだけでなく、
家族全体を一緒に担当しているということを実感させてもらっています。
声をかけてくれる産科医や母性病棟のスタッフに感謝しています。
今週初めにご連絡を頂いたのは胎児診断の
お話を産科医の先生と一緒にさせてもらったご家族でした。
赤ちゃん、お腹の中でご一生を終えたこと、
そのお産があったことをご連絡いただきました。
胎児診断の時に他の病院で聞いたこと、
自分達で調べたり考えたこと、この病院にきたいと思えたこと、
お腹の中の赤ちゃんとどう向き合いたいかを自分の言葉で
伝えてくれたママさんとパパさんが胸に残るご家族でした。
自分は、胎内で命を終えることもあること、
生まれた場合に考えられることをこれまで出会った
お子さんとご家族から自分が話せること、話しておいた方が
ご家族が直面した時に自分達なりの選択をできるのではないか
思いながらお話ししています。
お腹の中で命を終えることもあるけど、
死産もお産だし、お子さんとご家族がしっかり会える
日を自分達も一緒に迎えますという気持ちを伝えています。
そのご家族のお産の場所に訪問させてもらいました。
お腹の中にいたことを知る赤ちゃんが目の前にいること
これまで頑張っていたことを讃えたいし、しっかりと
お産して赤ちゃんを抱っこして過ごすママさんと寄り添う
パパさんに心寄せたい、言葉に心寄せたいと思えました。
「ここでお産してよかった」と伝えてくださる
ママさんとパパさんの涙と微笑みを覚えていたい、
スタッフに伝えたいと思えていました。
ご家族の周産期センター卒業の日、産科医の先生に声をかけてもらって
自分も母性病棟のスタッフと一緒に見送らせていただきました。
ママさんとパパさんのお産のこと、お子さんと母性病棟で
過ごした時間のことなどを問わず語りで伝えていただき、
その言霊をしっかり受け止めたいと思えました。
周産期医療は命の誕生・そして有終などに
日々関わる医療現場だと思えます。
本日の新生児病棟の多職種カンファレンスで
看護師さんが<わたぼうしの会>の報告をしてくれました。
わたぼうしの会は
10年くらい前から繰り返し下記のような
報道がされている会です。
【AERA集中連載】「みんなの知らない出産」(第1回) <亡くなった赤ちゃんも陣痛を起こして産む 悲しい出産の現場>
【AERA集中連載】 みんなの知らない出産(第2回) : 亡くなった我が子を抱きしめる 後悔しないためにできること
【AERA集中連載】 みんなの知らない出産(第2回) : 亡くなった我が子を抱きしめる 後悔しないためにできること
ご家族が話しやすいように医師は入らない語りの場ですが
ご家族が話されていたことを看護師さんがしっかり伝えてくれます。
偶然、先週末出会った皆様が
参加していたわたぼうしの会だと気付きました。
<大切な悲しみ>をシェアしたい: わたぼうしの会。。。
看護師さん、ご家族の想いを心を込めて、他のスタッフに
しっかりと伝えてくれようとしているのを感じました。
業務報告ではない、
心を込めてその時出ていた言霊を伝えてくれた
様子に感動していた自分です。
看護師さんが伝えてくれた言葉。
「死産や生まれて数日でお亡くなりになるかもしれない
状況で、お産への不安が大きかったけど、
この病院でスタッフの人達に様々な声をかけてもらって、
頑張って産みたいと思えた。」
「お父さんがカンガルーケアしている時に赤ちゃんが
胸を吸ってくれないかなと試していた。
今考えると、すごくかけがえのない時間に思えて感謝」
「普段の生活の中では、周囲になかなか
伝えづらいし、理解してもらえない気がする経験、
わたぼうしの会を参加すること、同じ経験をした
人と語り合える機会を心の糧に過ごしていた」
「語り合える場所と時間に感謝」
など言葉を看護師さんが伝えてくれました。
こういうご家族の言葉はスタッフそれぞれの役目を
それぞれが考える上で大いなるビジョンを
くれているのかなと思います。
母性病棟やカルガモルームで
ご家族同室で時間を過ごすお子さん達が増えたのも、
コロナ禍でも家族面会をなんとか実現しようとする
NICUや新生児病棟のスタッフの想いも
わたぼうしの会をはじめ、過去の患者さんのご家族
から気づかれたことから変わってきたと思えます。
今回のご家族の言葉も
後輩のご家族に大いなる応援になってくれると
思えていましたし、赤ちゃんの死を見届けた
スタッフそれぞれの悲しみや喪失感を埋めて
くれる気がしました。
当院の患者家族の方々の
言葉がたくさん残る
当院の母性病棟の助産師・看護師さん達
が取材を受けたNHKの
「赤ちゃんを亡くした家族へ 変わるケア」という特集の動画
NICU・新生児病棟スタッフ、新生児科医師のメンバーも
是非、わかっている気にならず、心寄せてくれたらと思えます。
そして、周産期センターに残るご家族の永遠の時間や
想いや願いを胸に刻みつつ
ご意見・ご感想・下記への寄付応援など大歓迎です。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。1000円からご寄付可能です。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので是非、指定寄付をお願いしたいです)
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、今はコロナウィルス対応、その先には新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成などに活用させていただく所存です。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)
寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のためにより良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。
下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。
寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。
下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。
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