学ばなくていいと思ったら、教えられない。。。

新型コロナ禍で病床の逼迫、病床利用率という
言葉がニュースなどでよく出るようになりましたが、
私達のNICUは病床利用率が2014年は1年を通じて
104%と100%越えでした。日々、入院や退院・転棟・転院
などを繰り返しながら日々生まれてくる赤ちゃんをお迎えしていたのですが
神奈川県の医療政策の中で増床になりました。

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そのリニューアルオープンから1年半が経ちましたが、
NICUは増えたベッドも100%越えが続く今です。
入院依頼がすごく多い冬でした。
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患者6名に対して看護士さん1名の本来の新生児回復病床(GCU)の
体制ではない新生児病棟、夜間 は7-9名の患者さんを看護士さん1人で
対応しています。新生児病棟も満杯に近い状況で小児科病棟からの
看護士さんの応援に感謝でした。

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NICU・新生児病棟、いそがしい中でも穏やかに赤ちゃんに
向き合う看護師さん達が多いことを改めて心強く感じていた
週末でした。

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診療の合間で新生児医療県級ネットワーク(NRN-J)の
講演会を医局で皆で聞いておりました。

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この日はNRN-Jの全国データベースからみた
早産児の遷延性肺高血圧症や未熟児動脈管開存症の
講演を拝聴しました。

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自分達の施設での診療やこれから取り組みたい
研究回初などを話しあった時間でした。

週末は依頼されている原稿を書きながら
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上記は右側が頭側、左が足側で動脈管が瘤状になっている
様子などを立体的にお伝えした図。

気になる患者さん達の心エコー検査を担当しながら
後輩世代の先生と診療方法を相談していました。
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三尖弁などを立体的に描出しているエコー見ていた江原先生に
「自分が言うのも偉そうかもしれませんが、豊島先生
エコーの画像が、前より上手になっていませんか?」
という言葉に
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「機械の使い方が上手くなっているのとコロナの1年で
NICUにいる時間が長く、診療に集中できたせいか、
エコー、自分でもうまくなれた気がしているから
気づいてくれてありがとう」と伝えた日曜日でした。

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週が明けての月曜日。昼休みを使っての
勉強会。この日は川滝先生が心臓の発生学の
勉強会です。川滝先生が講演を来たり、教科書読んで
興味深いと思えることをスライドにまとめて
伝えてくれるような勉強会です。

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自分が師と思える人達は皆、自分の役目と思えることを
学び続けたり、取り組み続けています。

自分の知っていることを教えるのが教育でなく、自分が学び
続けようとする背中を見せてくれていた気がして、中堅・
ベテランになったら下に教えるだけでなく、自分も自分の
勉強をして続ける、共に学ぶ集団
になれたらと思う最近です。

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今週もよろしくと伝えたゆめちゃん。

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看護師さんにニコニコしている表情が癒されました。

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るいちゃんのNICU脳波計に感謝。。。

柴崎先生と生理検査室の技師さん、稲垣先生と看護士さん
でるいちゃんの脳波計に感謝しながら保育器の中での
検査方法を相談している様子。

夕方から
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チーム遠隔の皆様に助力いただいて遠隔講演会
の準備。院外からご寄付くださる方々に感謝して
いくつかの勉強会を院外にも配信して情報交換
につながればと続けています。


月曜日は以下の勉強会でした。

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内容は
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下風先生が以下で
ご報告してくれています。
院内は臨床心理士さん、PT、OT、臨床研究室
など多くの方にお集まりくださり、野口先生の学会賞の
論文内容、そして、今、外来で取りくんでいる
診療や研究の話を報告できて、この先をみんなで
考えていけたらと思えていました。


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40施設のNICUから遠隔でご参加があった勉強会。
院内、院外からたくさんのご質問があり、意見交換
に自分達も気づきがありました。

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全国各地のそれぞれの街での
NICU卒業生の応援にツナがっていけばと
嬉しいと思えていました。

自分の中では指導医をさせてもらった1人の
野口聡子先生の講演の姿を感慨深く感動していました。

NICU留学記(北海道から横浜)(2012年)

NICUの集中治療を頑張ろうとしていた頃、人生には様々な
転機がそれぞれにあるから、東京に転居してくるなら
月1,2回、フォローアップ外来を手伝って欲しいと提案
した日のことを思い出し、NICUは離れているけど、
NICUにいた頃の気持ちを持ち続け、就学後の
支援を一緒に考え続けてくれている野口先生の
時間を後輩世代にも心寄せてもらえたらと思えました。

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講演会の後は遠隔講演会を支援してくださる方と
毎回、反省会をしています。来年度に向けて
より良い配信を目指していけたらと思えます。



ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。


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「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。



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こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
今はコロナウィルス対応、その先には
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。

寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。

今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。


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下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

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