下風先生の 「Acute effect of hydrocortisone for respiratory deterioration in preterm infants: oxygenation, ventilation, vital signs, and electrolytes. 」 が Early Human Development に掲載

2020年は7本の英語研究論文を報告した神奈川こどものNICU・新生児病棟の医療です。
今年も、皆で国内外に報告できるNICU・新生児病棟をみんなで目指していけたらと思えます。
目の前にくる患者さんをしっかり診ることに加えて、目の前にはこない患者さんの診療への
提案もできるチームをみんなで意識したいと思えています。

スライド1
2021年の1本目の英語論文は下風先生が以下で報告している
「Acute effect of hydrocortisone for respiratory deterioration in preterm infants: oxygenation, ventilation, vital signs, and electrolytes. 」Early Human Development に掲載
されました。

気管挿管・人工呼吸管理中の早産児の慢性期の呼吸障害に
ヒドロコルチゾンがどれ程有効か?を
Early Human Developmentに報告しました。
(しもかぜ 記載)

Shimokaze T, Toyoshima K,...

神奈川県立こども医療センター新生児科勉強会さんの投稿 2021年2月8日月曜日

Shimokaze T, Toyoshima K, Noguchi T, Aoki H, Saito T.
Acute effect of hydrocortisone for respiratory deterioration in preterm infants:
oxygenation, ventilation, vital signs, and electrolytes.
Early Human Development. 2021 Jan 26:105320.


超早産児のお子さん達の多くは週単位の人工呼吸器管理が必要です。
その期間に人工呼吸器管理を使うこと自体が肺を傷めることになるので
将来的な呼吸器への影響を減らせる人工呼吸器管理が必要になります。
人工呼吸器管理中に呼吸状態が悪化したときの薬物療法としては
かつては、ステロイド製剤である
デキサメタゾンが世界的に広く使用されていましたが、
副作用も少なからずあることから世界中で控えられる傾向です。
取って代わって、日本だけではなくアメリカやオランダでも
ステロイド製剤のヒドロコルチゾンの使用が増えています。
デキサメタゾンよりは副作用が少ないかもということからです。

新生児慢性肺疾患に対して「予防的」な使用に関する医学的根拠は少しずつ蓄積
させていますが、呼吸器状態が増悪した時のの「治療効果」の研究報告は
ほとんどありませんでした。
下風先生は使用前後の細やかな観察と検証で
ヒドロコルチゾンを使用した際に
酸素化改善には有効で、換気条件にはあまり効かない。
困るような副作用(ナトリウム、カリウム、カルシウム、血糖、血圧、感染、消化管のトラブル)はない。
という効果や副作用を科学的に明らかにした論文です。

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患者さんをしっかり観察して、適した治療をしていける
新生児科医であり、新生児科チームになりたい私たちには
こういう報告をみんなで積み重ねていきたいと思えました。


ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。


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「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。

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12月、神奈川県立病院小児医療基金への27件の新生児科指定寄付に感謝。。。 


こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
今はコロナウィルス対応、その先には
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。

寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。

今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。


下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

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