浄土真宗東京ビハーラで「NICU命の講演」。。。


スライド2
本日のNICUです。緊急事態宣言に入ろうが、休日であろうが
誰かが赤ちゃんを見守っているNICUです。

スライド1
穏やかに赤ちゃんとご家族に向き合っている看護師さんたちの
存在は安心をくれるといつも感謝です。
本日は

築地本願寺で開催される
の講演会の講師を担当させていただく予定でした。
築地本願寺でお話しさせていただく機会を
昨年から楽しみにも思えていました。

を拝見すると
「高齢化社会にあって、老・病の人生の終わりを迎える人々に念仏者として精神的悩みを共にし、人間性豊かな援助を行う」ことを会の目的に掲げて、が発会したとのことです。


12年前の産科医療崩壊の頃、9年前の東日本大震災の頃、
いつも話を聞いてくださり、支援をしてくださった恩人に
思える方からのご依頼でした。

築地本願寺にお伺いするのを楽しみにしていましたが
新型コロナウィルスの第3波でweb講演会となりました。
・・・

東京ビハーラオンライン講演会の案内です。 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 旧年中はたくさんの方に東京ビハーラの講演会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。 オンラインでの東京ビハーラの講演会も半年あまり、皆様のおかげでなんと...

・・・

神奈川こどもNICUの医局から浄土真宗東京ビハーラに集う
皆様に講演させていただき、語らいの会にも参加させていただきました。

講演はオンラインであっても
言葉が届けばと願いながら、言葉に想いを
込めてお話しさせてもらおうと思えていました。

講演の内容はコウノドリや当院の取材報道を交えながら
スライド1

NICU命の授業: 小さな命を守る最前線の現場から

の内容、



上記のNHKニュースや



上記のNHKニュース
AS20191203001749_comm.jpg
のリニューアルオープンのNICU、
リニューアルオープンしてこれからという矢先の

新型コロナ禍のNICUで感じていることなどを
お話しさせていただきました。

僧侶の方々も多いとのことでしたが、真剣に講演に
心寄せてくださっているのをZoomのビデオからヒシヒシと感じました。

そして、質疑応答、語らいの会で
お伝え下さる感想は自分にとっても気づきが多かったです。

「濃密な時間」
「当たり前のことは1つはない」
「自分の経験は家族と生ききったのだと思え心救われた」
「高齢者も赤ちゃんも同じ命を生きている。未来を向かって生きている」
「患者や家族の目線を大切に」
「足元の花に気づきたいと思えた」
「ダウン症のお子さんとご家族の想いが伝わってきた」
「障害ということを自分のこととして考えることができた気がした」
「いのちに長い、短いはないかも」
「どんな命も同じ限りがあるも」
「コロナの中で皆が孤立していく中で
なんで生きていかないといけないかと思える気持ちが
ある中、自分の命、授かった命、今生きているありがたさを
感じて、生きていこうと思えた」
「誰かの障害に自分がなっていないか、自分が自分の障害になっていないかを
考えたくなった」
「人のために自分のために何をできるかを考えようと思えた」
「気づいた人はやるべきことがあると思えた」
「知ることの大切さ 知ることの義務 想像する大切さ」

スライド3
家族として、僧侶として、支援者として
様々な立場から命に向きあっている方々の集まりで
それぞれのお言葉、たくさんの言霊に触れて、
神奈川も999名の感染者との報道や
心重くなる緊急事態宣言の中での講演会でしたが
自分自身も心救われる気持ちでした。

東京ビハーラの皆様の活動にも大変感動し
ご縁をありがたく感じるご招待の講演の機会に感謝でした。

ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。

スライド1

12月、神奈川県立病院小児医療基金への27件の新生児科指定寄付に感謝。。。 


こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
今はコロナウィルス対応、その先には
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。

寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。

今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。


下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。


関連記事
Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 2

There are no comments yet.
ひかり母  

豊島先生、日々大変なことと思います。
東京ビハーラ今まで存じ上げず、先生のブログからビハーラの歩みを読ませていただき感銘を受けました。(私は仏教とは縁遠く生きてきたのですが、そんな私にもわかるような言葉で書いてありましたが、でも本願寺系の友人知人は何人か。。。)。

この1年間コロナ禍でなんとか、感染予防を前提に、日々やるべきことをする、今しかできないことをする、平常心で生きようとしてきましたが、ここにきて数字だけでなく社会がさらに混乱していて、コロナが終息してもそのあともっと大きな社会の変化、価値観の変化、人との関係性の変化などの大きな波が待っているのではないかという不安が私の中で大きくなっています。

今までの1年間は、体を守り合うこと、勉強や経験から学んで力をつけること、それをすることに誰もが必死だったような学校・家庭でした。コロナ禍で何が自分たちにできるか、を考えるのでやっとでした。

でも、コロナの後の社会の波を考えると、少なくとも大人はもっと先をみて子ども接しないといけないのではないかと考えていた今日でした。でも先をみるための価値観が揺らいでいるのでどうしたらよいものかと思っていたところ、ビハーラの歩みを拝読し、ヒントをいただいた気がします。

今日は来年成人の息子とドライブしながら(免許とりたてのため練習です!)、親として大人として、子供達に、今まで学ぶことができたこと以外の何を教えるべきか、どんな力をつけてあげようとすべきか悩んでいることを話しましたら、息子は
「社会や価値観がかわろうともひとつひとつに対処していくしかない」と言い、わたしは、
「それでも大人は、子供の出会うひとつひとつにアドバイスはしてあげらはないしそもそも大人も経験したことがない時代だから、その時代を生き抜く力をつけるための何かを今考えないといけないと焦っているんだ」と伝えました。そんな大人の悩みに寄り添ってくれる息子素敵と思いました。
ビハーラの歩み、子供達にも分かち合いました。

人生の苦しみの時に、私自身が立ち上がれず歩みをとめてしまい子供達までつらい思いをさせてしまった経験があるからこそ、今度は辛い時に備えて子供達と大切なことは何かを考えることを大切にしたい、と思っています。
結局のところなすべきをなすことが大事な日常ですが、来る大きな波に備えてこころの柱になりそうな考えにひとつ出会えたことに感謝です。うまく言えませんが。

そんな中相変わらずひかりはのんびり。戦後日本で生まれた価値観について学んだり、Nっ子らしさというか、人にも自分にも柔らかい生き方をしております。
どうお体ご大切にお過ごしください。

  • 2021/01/11 (Mon) 01:01
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To ひかり母さん

To ひかり母さん、東京ビハーラのホームページの言葉などともに考えてくださりありがとうございました。成人の患者家族の集い、支援している人達の活動や想いは自分にとっては医療者としても患者としても患者家族としてもいろいろ考えることがありました。医療がどんなに進化しても、AIが進化しようとも、人の心は支えられない、救えないのかもと思える自分には宗教というよりは人との出会いや語り合いが心支えることは大切なことに思えていました。お兄ちゃんのNICU患者家族として成長していく中での優しさや頼もしさを感じましたし、ひかりちゃんの「人にも自分にも柔らかな性格」な生き方をしているなど大変心温かく感じて、近況など伝えてくださりありがとうございます。ひかりちゃんの詩、是非、今週どこかで掲載しようと思っているので引き続き見守っていただければ幸いです。素敵なメッセージありがとうございました。

  • 2021/01/11 (Mon) 20:50
  • REPLY