サクラ先生の言霊:辛い想いをするかもしれないけど、幸せになることだってできる。。。

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毎年、クリスマスの頃のフォローアップ外来で
誕生日のお祝いを伝える患者さんがいます。

クリスマスが近づくとそろそろ外来かなと
想い出すNICU卒業生の女の子です。

その女の子にとっての
初めてのクリスマスイブの夜に
容態が変わった連絡を受け、クリスマスで賑わう
上大岡駅からこども医療センターに戻ったことを
覚えています。

クリスマスイブに緊急で再手術を
お願いした自分でしたが、外科の先生達が
たくさん再度、病院に来てくれて女の子の
手術をしてくれた晩、世の中が賑わう時にも
病院で時間を過ごすことがある自分達の役目を
改めて感じた夜でした。

この晩のことをよく伝える女の子、
18歳の誕生日をお祝いさせてもらいました。

そして、今年は高校卒業の歳、
「来年、どうするの?」
と尋ねると
「就職が決まった」
というマスク越しの笑顔に
涙がこみ上げてきました。

「人の支えになる職業」
就職が決まったということです。

誰かの支えになろうと思う気持ちを
感じて優しくて心強い大人になりつつある
ことにも感動でした。

女の子の過ごした児童養護施設で
<NICU命の授業>を頼まれたことがあります。

以下に書き残しています。

この時は
コウノドリの物語の児童養護施設にまつわる
シーンを中心のお話をさせてもらいました。

コウノドリの「サクラ先生」は児童養護施設
出身の産婦人科医で、肉親と一緒に過ごせなかったからこそ
肉親と一緒に過ごしている人達が気づけないことにも気づいている
先生に思えるとお話ししました。


サクラ先生が親御さんと離れて生きることになった赤ちゃんに
君はきっとこれから人より辛い想いをたくさんするかもしれない、、、
でも、、、人より何十倍も幸せになることだってなれるんだよ。。。
負けるなよ。。。生まれてきておめでとう
という切なそうに
そしてやさしく語りかけるシーンが自分はすごく好きなんだという
ことを伝えた授業でした。この言霊を伝えたかった授業でした。

「自分もこども医療センターで同じような状況をこれまで
経験してきました。そして、そういう子供達のご成長を
外来で見守らせてもらった。

こどもの誕生を喜ばなかった親御さんはいない、、、
でも、親だって人間。。。
悩むことやプレッシャーに向き合い
続けることが難しいことだってあると思っている。

人はそれほど強くない・・・と思っている。

愛児園でやさしくて素敵な笑顔に囲まれて育つ
患者さん達にいい大人達に出会えてよかったねと
思うこともある。

そして、サクラ先生のように病院にも
<辛いことはあるかもしれないけど、
負けないでね。。。素敵な大人になってね>
と応援しながら送り出したている大人達もいる」

という気持ちをお話しした授業でした。


女の子の就職、養護施設から卒業して
一人暮らしを始めるという言葉を聞きながら
養護施設の皆様にも改めて感謝でした。

そして、
「就職すると辛いこともきっとあるかもしれないけど、
園もホームも、実家だから、
1人で抱えず、話にきていいよ。。。
ずっとみんなで暮らしてきたから、1人暮らしは
最初は寂しいかもしれないし、1人で頑張り過ぎなくて
いいから、みんな顔を出すと喜ぶよ。
こども医療センターに来ても来てももちろんいいよ」
と伝えた外来でした。

毎年、何かクリスマスプレゼントを渡していました。

ホームに訪問した時に自分がプレゼントした本が
並んでいるのを見て、大切にしてくれているのだと思えました。

今年は
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を女の子と養護施設に1冊ずつプレゼントさせていただきました。

サクラ先生のように
人の痛みに心寄せられる人になってくれたら、養護施設を離れても、
これまで見守ってきた多くの大人達の願いを胸に
自分なりの幸せを見つけてくれたらと
見送った外来でした。

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女の子が保育器があったのをよく覚えている
場所の18年後の今晩です。

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今年度の仕事納めを終えたNICU/新生児病棟です。
通常業務を終えてもNICU/新生児病棟はいつも通り
の診療が夜も続きます。

スライド3
病院機能が平日体制に戻る年明けまで、
交代交代で休みながら赤ちゃんとご家族の年末年始を
応援していけたらと思えます。


本日もそれぞれにお疲れ様でした。
年末年始もそれぞれの役目を果たしながら
頑張っていけたらと思えます。


ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。

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「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
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神奈川県立病院小児医療基金への25件の新生児科指定寄付に感謝。。。

こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
今はコロナウィルス対応、その先には
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。

寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。

今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。


下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 3

There are no comments yet.
ひーちゃん父  

お久しぶりです。
コメントの仕方がわからなくて
悩んでいたのですが………
申し訳ありませんでした。
たぶん
これでいいのでしょうか?
わかんないですけど(笑)
話は違いますが
先日
フィギュアスケートの全日本選手権がありました。
たまたま家にいて
ま、フィギュアスケートはいつも
なんとなく見ていたので

今年もやってるな
くらいの感覚で見ていたのですが
そんな感じだったので
もうあと一人
あ、紀平選手だ
くらいに見てました。
ひーちゃんはそこにいたのですが
興味もなく
違うことをしていましたが………
紀平選手の演技が始まり
演奏曲が流れた瞬間…………
二人して動きが止まりました。
babyだったんです。
ひーちゃんは
あ、コウノドリって
そこから
演奏曲しか聞いてませんでしたが……
どうして紀平選手が
babyだったのか
わからなかったのですが………
その後の紀平選手の
完璧な演技と合わせ
感動して
涙の出た思いでした。
YouTubeで検索すると
見られるので
ぜひ見ていただきたいです。

NICUサポートプロジェクト
豊島  
To ひーちゃん父さん

To ひーちゃん父さん、ブログ引っ越しても引き続き心寄せてくださり心強いです。このシーン拝見しました。Baby God Bless Youの命を見守る素敵さを改めて感じました。新型コロナ禍で育っていく子供達、ご家族、周産期医療のスタッフなどへの応援をしてくださるような気がして、自分も感謝でした。
 ひーちゃんとママさん、パパさんにまた会える日を楽しみにしています。ありがとうございます。ブログのコメントの仕方、確かに初めては少し不安になりますよね。今後ともお気軽にコメントお寄せくだされば心強いです。

  • 2020/12/31 (Thu) 15:18
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
No title

ブログのコメント欄ですが、メールアドレスやURL、パスワードの表示出ますが不要でコメントは公開されます。名前もしくはニックネームとコメントだけ入力して送信くださればと思えます。非公開のコメントは返事しにくいので返事しないようにしているのですが、公開のコメントにはできるだけお返事させていただけるようにしています。2021年は引っ越し前のブログのように近況やご経験、感想などが寄せあえるブログになっていったらと願っております。
 ひーちゃん父さんのご指摘で、確かに投稿に障壁が以前よりある気がして上記書かせていただきました。ひーちゃん父さんさん、これまで障壁を超えてコメントしてくださった皆様、それぞれにありがとうございます。

  • 2020/12/31 (Thu) 15:22
  • REPLY