第116回徳島周産期研究会で「超早産児の循環管理と退院後を見据えた家族支援の両立を目指して」の講演の報告

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金曜日の朝のです。
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午前中は横浜にあるNICUにいました。
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自分の心エコー検査などをしながら診療参加していました。

午後は感染対策をいつも以上に気をつけながら
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2月以来初めての飛行機に載りました。
緊張する気持ちでした。

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徳島大学病院を訪問しました。有名な徳島大学附属病院と徳島県立中央病院
が隣にあるブリッジで繋がっていることにまずは驚きました。
徳島大学の外来の発熱外来で感染チェックと感染対策を
確認の上、入館してきました。

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徳島大学のNICUを訪問させていただきました。
ご招待くださった中川先生・須賀先生に感謝でした。

須賀先生は

3年ぶり(2020)

と横浜をご訪問くださいました。
本当は5月にご招待していただいた機会だったのですが
新型コロナ禍で延期。

今回、仕切り直しの訪問、地域でなかなか状況の違いや
温度差もある新型コロナ禍の中で、再度延期するかを一緒に
考えたのですが、

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相談の上、横浜と徳島のそれぞれで今頑張っている
赤ちゃん、ご家族、スタッフのためにも自分達のお互いの
向上のために感染対策をしっかりしながら対面での訪問や
講演会を開催しようということになりました。

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NICUを見学させてもらいながら様々な情報交換をさせて
もらいました。

徳島で生まれ育ったスタッフが多いNICUで
徳島で生まれる赤ちゃん達を一人一人、細やかに
診療をしているのが伝わり感動しました。
NICUは地域医療だと改めて思えました。

日本の新生児医療の成績が世界的にいいとしたら、
それは国民皆保険でお金のことを心配せずにしっかり
医療ができる社会と全国各地にそれぞれの場所で目の前の
赤ちゃんにやり方は違えど丹精込めて見守る医療者がいるから
ではないかと思えている自分です。徳島でも改めて感じていました。

そして、夜は
第116回徳島周産期研究会で特別講演を担当させていただきました。

新型コロナ禍だし、平日の夜だし、
参加者は少ないかなと想像していたのですが、
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感染対策をしっかりしている
会場は大盛況に感じました。

一般演題で以前、須賀先生にご相談いただいた赤ちゃんだなと
思えるお子さんの診療経過の報告があり、追体験させてもらったり、
C型肝炎に関するご講演をお聞きさせてもらったり、

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中川先生の流行時期が変わってきているRSウィルス感染の徳島における
状況やシナジス治療を19年間支えてくださっていたアッヴィに対する
感謝を伝える講演、拍手が起きる会場に感動していました。

そして、20時から特別公演で
超早産児の循環管理と退院後を見据えた家族支援の両立を目指して」
というタイトルで講演させていただきました。


前半は横浜のNICUで早産児の脳室内出血を予防するために
20年間続けてきたNICU循環管理の診療経験や研究の
お話しさせていただきました。
のChapter4-1,4-2,3-4の内容についての紹介もしました。

後半は脳室内出血は激減し、救命率も向上したこの20年間、
そのお子さんとご家族のフォローアップ外来を横浜でしていて
気づかされたこと、取り組んできたこと、リニューアルオープンした
NICUのコンセプトなどをお話しさせていただきました。

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我が子と過ごせる集中治療室 不夜城をやめた病院の挑戦(朝日新聞デジタル)
の新聞記事や
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の最終章で書かせてもらったようなことをお話ししてきました。
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終了は21時を過ぎになったのですが
すごく真剣に講演を聞いてくださった方々がほとんどで
身が引き締まる想いでした。

そして、講演の前後で小児循環器医、新生児科医、産婦人科医、
NICU看護師さん達からたくさんの質問や感想をいただき
徳島の熱意をすごく感じました。

「未熟児動脈管開存症の治療薬であるインドメタシンとイブプロフェンの違い」
「超早産児の水分管理」
「染色体異常のお子さん達のNICUから在宅医療」
「心臓病のお子さんのファミリーセンタードケア」
「自分達のNICUでも始められるファミリーセンタードケア」
「新型コロナ禍の中で神奈川で取り組んでいること」
などの情報交換をさせていただきました。

質疑応答も時間切れになったのでブログに
新型コロナ禍の緊急事態宣言のころの
神奈川を伝える報道を後でブログに載せます
とお伝えしたので2つ載せます。


お互いに新型コロナ禍の中でもできることを考えていけたらと
思えます。

NICUの超早産児のお子さんを
中心とした講演だったのですが産科・新生児科・小児科に
関わる年代、様々な方々が一緒に聴講してくださる様子に
徳島の連携の良さを感じつつ、自分達もこういう向学心や
改善心をチームで持ち続けたいなと思えていました。

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司会をしてくださったのは須賀先生でした。
「黒船がきたような気持ちにみんななっていると思える。
自分も神奈川に見学に行った時に驚いた。自分の言葉では
伝えきれない気がした。

コロナで大変な今だけど、だからこそ、
自分はオンラインでなく、対面で徳島でみんなに一緒に
豊島先生の話を聞きたいと思っていて、それが実現できた
ことに感謝だし、明日から徳島でできることをみんなで
考えていきましょう」というような締めの挨拶に
聞いて感動しました。

新型コロナ禍以降、こういう招待講演を対面でしたのは
初めてですが、対面で話すことの甲斐を自分も再認識しました。
知識や情報はオンラインでも伝えられる気がしたけど、
想いをシェアしたり、熱意を皆で高め合えるのは
同じ会場で時間を共有することの大切さを感じました。

自分にとっても一生忘れないだろうなと思える徳島の
皆様との情報や想いの交換の機会でした。

豊島は19年前にStress-Velocity関係を始めた頃に
小児循環器学会の心機能血行動態研究会以来の
訪問でした。その時は研究会で諸先輩方に酷評を
いっぱいされて落ち込んだつもりで訪れた
でした。

翌朝、
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再度、うずしお汽船で渦潮を見てきました。
19年前は渦潮が洗濯機くらいかなと思う小さく見える時間帯
だったのですがこの日はちょうど渦潮が大きく見える時間帯でした。
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大きな渦が次々と見えている
雄大な海に感動しました。前回は落ち込んだ気持ちで
気づけなかったのかなと思えていました。

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渦潮が次々に出て溶け合うように消えていく
様子を見ながら、徳島の皆様との過ごした1日間に
自分も横浜で頑張ろうという勇気をもらえた気がしながら
午後の便で横浜に戻りました。

横浜・徳島で自分の参加を支援してくださった皆様、アッヴィ合同会社
に感謝しつつご報告させていただきました。今後とも徳島・横浜で
連携しながら未来の新生児医療を一緒に考えていけたらと思えています。
ありがとうございました。

ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。

こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
(指定寄付でないと寄付があったことも存じ上げることができないので
是非、指定寄付をお願いしたいです)

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
今はコロナウィルス対応、その先には
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。

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かながわ県立病院小児医療基金に感謝。。。


寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。

今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。


下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 6

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中川竜二  
どうもありがとうございました

徳島大学NICUの中川です。豊島先生、このたびはコロナ禍のなか、わざわざ徳島までお越しいただき、本当にありがとうございました。NICUのスタッフも多く参加し、深く感銘を受けていたようです。先生に教えていただいたことをかみしめながら、徳島のこどもたちのために頑張っていこうと気持ちを新たにしました。
豊島先生と、神奈川県立こども医療センターNICUの、ますますのご発展を願っております。今後とも御指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。とりいそぎ御礼まで

  • 2020/12/07 (Mon) 23:51
  • REPLY
鈴江@徳島大学NICU  
No title

豊島先生、この度は貴重な講演を拝聴させて頂き、有り難う御座いました。
徳島大学病院小児科 鈴江です。

新生児科を志して初の学会参加で先生のランチョンセミナーを拝聴した時、未熟児動脈管についてのスライドであったと思います。「動脈管はホースです」というインドメタシン投与のタイミングについての講義がとても分かりやすかったのを覚えています。それ以降も何度も先生の講演を聞く機会があり、今回生で聴く事が出来るということで期待に心を踊らせて参加しました。
今後同じようなIVHを起こさないというご自身の思いから新生児医療に取り組まれたことから始まり、特にNICUでの家族面会は赤ちゃんの発達を支援する場である、というコンセプトで行われている同胞面会とNICU作りには、こんな考え方を実践、実行できる病院があるんだな、とただただ驚きの連続でした。

また機会があればCOVID-19が落ち着いた時に、徳島にいらしてください。阿波踊りの時期がおすすめです。
この度は本当に有り難うございました。
お体にご自愛され、ますますのご活躍を祈願しております。

  • 2020/12/07 (Mon) 23:53
  • REPLY
須賀健一  
コロナの中、ありがとうございました。

豊島先生
先日はNICU訪問、特別講演をどうもありがとうございました。
参加された先生方や看護師の皆さんから感動したという感想を多くお聞きしています。
「これまでの講演の中で一番感動しました、早速豊島先生が書かれた心エコーの本で勉強します。」「神奈川こどもはすごい施設ですね、神奈川で働いてみたいなと思いました。」「豊島先生は人格者ですね。人生の深いところを聞けました。」「心洗われました。」「あんなにすごいことをされているのに質疑応答も謙虚で丁寧で、ジェントルマンでした」「NICUでハイレゾって驚きました。」「(NICU内が)夜はあんなに真っ暗なんですね、驚きました。」「早速うちも窓開けましょうよ。」「着眼点、発想力がすごいNICUですね。」「もし機会があれば、ぜひ神奈川こどもに見学に行きたいです。」「時間が足らなかったですね、また看護師さんの話とかも聞きたいです。」
今日はいつものうちのNICUがとても幸せな場所に感じられます。高い山を目指すだけでなく、足元の花に思いを寄せる毎日。多様性を認め合う先にあるもの、、、、想像しながら楽しんでいこうと思います。多くのことを教えていただいてありがとうございました。
ちゃんとみんなに大事なことが届いていながら、「みんなで一緒に黒船見たね」みたいな徳島の感じが、やっぱり好きだなと思えます。ぜひまた徳島にお越しください。

  • 2020/12/08 (Tue) 13:45
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To 中川竜二さん

To 中川先生、同世代の先生とたくさんお話しできてすごく共感する時間でした。ありがとうございます。お互い、自分のいる場所で自分のやるべき役目を果たしていけるといいですね。事情は違えど、お互いの住む街で生まれてくる赤ちゃんとご家族のために頑張る先生のような素敵な先生と出会えたことは自分も自分の場所でもう少し頑張ろうという気持ちをいただきました。また、お会いできる機会を楽しみにしています。

  • 2020/12/09 (Wed) 14:51
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To 鈴江@徳島大学NICUさん

To 鈴江先生、講演に心寄せてくださり感想を伝えてくださり感謝です。確かに昔、「動脈管はホースです」というインドメタシン投与のタイミングについてのスライドを使っていました。最近使わないでいたので若手の講義のときは再度使うことを考えようと思えました。
「今後同じようなIVHを起こさないというご自身の思いから新生児医療に取り組まれたことから始まり、特にNICUでの家族面会は赤ちゃんの発達を支援する場である、というコンセプトで行われている同胞面会とNICU作りには、こんな考え方を実践、実行できる病院があるんだな、とただただ驚きの連続でした」という言葉ありがとうございます。NICUやフォローアップ外来で後悔してことを罪滅ぼしではないですが、繰り返さないようにしたいと思って同じ場所にいるけど、やることは変わり続けていたいと思えています。心寄せてくださり感謝です。
 また、お会いする日を楽しみにしています。徳島の皆様の前向きさと明るさと優しさは阿波踊りの精神から来るのかなと勝手に想像していました。すっかり徳島大学ファンになりました。今後ともお付き合いくだされば感謝です。

  • 2020/12/09 (Wed) 14:56
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To 須賀健一さん

To 須賀先生、一生覚えているだろうなと思える新型コロナ禍に<感染対策>必死にしながら訪問させていただいた徳島の日々でした。そして、行って良かったと思える素敵な機会を企画してくださりありがとうございます。徳島で生まれ育ち、徳島を愛する人達が徳島で生まれる赤ちゃんを大切にしている想いがすごく伝わって、自分も神奈川で頑張ろうと思える機会でした。「みんなで一緒に黒船見たね」という言葉に感謝です。渦潮を超えて何かを届けらえたらのなら本望に思えます。自分自身、悩み続けているし、できていないからこそ目指したいと思えることをお話ししているので人格者でもないし、謙虚でもないのかなと思えます。講演の後にも話しましたが、多分、1人1人に徳島ほど、丁寧に関われない重症な赤ちゃんたちが多いNICUで、一人一人に丁寧に関われないなら診療全体の中で何かできることがないかという考え方になる神奈川からもしれません。事情の違いでやっていることが違うだけかもしれず、交流の中でそれぞれの場所でできることを考えていくきっかけになれればと思えて講演していました。
 新型コロナ禍以降、初めての他県の講演であり、久しぶりでもあったのと合わせて疲労感があるこの数日でしたが先生方の言葉に元気をもらいました。ありがとうございます。今後とも徳島と神奈川で連携できることをありがたく感じます。今後とも義兄弟として、よろしくお願いいたします。

  • 2020/12/09 (Wed) 17:11
  • REPLY