最後の現場取材に感謝。。。
朝日新聞アピタルでまとめ読みできる
下記の「患者を生きる」です。
で、じんくんご家族を取材してくださった記者さんは
下記の記事の取材で出会った記者さんです。
患者さんの受け入れ困難で夜中に転院搬送したり、
毎月、NICUスタッフの退職者は出たり、NICUの中で
頑張っているだけではどうにもならないジレンマを感じて
いた頃です。
この、記事が少なくともこども医療センターNICUの改善の
きっかけになった気がするし、日本全体の新生児医療にもきっと
支援が増えたきっかけの1つだったのだと思えています。
その時に取材にきてくださった新聞記者さん、
最初の質問は「新生児科というのは産科医ですか? 小児科医ですか?」
という質問、世間的には<新生児科医>自体が認知されていないのだと
改めて実感しました。
上記の記事から始まり、数年毎にこども医療センターの
患者家族を取材してくださいました。
記事の書き方、書いた後の
影響なども危惧しながら真摯に取材対象に向き合っている誠実な
新聞記者さんと信頼してきました。
1年前のNICUのリニューアルオープンの頃にも下記の記事を
書いてくださいました。
この取材の時に、
「このNICUを創ろうと思うまでに、この10年くらいでどんな想いがありましたか?」
という質問を受けて、
「10年前のことを今語ると嘘っぽい、10年前から取材し続けてくださった記事の中に
その想いはある気がするから、それを見返してもらうのがいい気がする」
と信頼している記者さんに話した自分でした。
この記者さんをはじめ、継続して取材してくださってきた
報道の人たちとの出会いで気づかされたことがあります。
下記は「医療崩壊」が社会的に叫ばれていた頃に千葉県の
医療者や行政者が集まる医療シンポジウムに参加したら、予定していた
政治家さんが当日キャンセルになって、会場で急遽、講演を頼まれて
話したことに共感してくださったロハスメディカルの方が記事にしてくれた
ものです。
上記を読み返した本日です。
「医療は。。。、報道は。。。、マスコミは。。。と人は
批判したがるけど、同業者でも考えや願いや姿勢が異なる人達が
いるように、異業種でも理解し合える、同志とも思える人たちは
いる。報道に開かれた医療現場を創っていきたい」
とその医療シンポジウムでお話ししました。そういう気持ちに
させてくださった報道者さんたちとの出会いがあってです。
今回の「患者を生きる」は3月に掲載予定でした。
この記者さん、4月から他部署のデスクにご異動とのことで
新聞記者として現場取材する最後の新聞記事とのことでした。
最後の現場の記事を自分達の医療現場にしてくださった
ご縁に感謝していました。村田さんもそうですが、誰もが
いつまでも現場の最前線にはいられない、後輩を支援する場所に
異動していく。記者さんが伝え続けてくれた12年間に感謝しながら
後輩記者さん達との出会いを楽しみにしていたいと思えました。
しかし、3月の
新型コロナウィルス禍で掲載が中止になっていました。
今回の記事はこのままお蔵入りかなとじんくんご家族と覚悟していたのですが
今月掲載されて、じんくんご家族の5年間を伝えてくれたことを感謝するとともに、
信頼してきた記者さんの最後の現場記事が掲載されたことを讃えたい気持ち
でした。
是非、
ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。
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「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。
1000円からご寄付可能です。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。
「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
今はコロナウィルス対応、その先には
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。
寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。
下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。
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Comments 2
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網塚 貴介
懐かしいですね!
豊島先生、お久しぶりです。2008年の記事、懐かしいですね。
今回、その時に担当された記者さんが少子化対策に関してのインタビュー記事を掲載して下さいました。本当に今回が最後の記事のようですね。記事のタイトルは「少子化対策の失敗の本質 小児医療の現場から見えたもの」です。おそらくいろいろと賛否があるとは思いますが、少子化対策に関しての一石になればと思っています。
以下、導入部分の抜粋です。
患者や家族と向きあうなかで、ずっと疑問に感じ続けてきたことがある。「この国では少子化対策をしていると言いながら、なぜ、こんなに多くの母親が困っているのだろう?」。そして、そこから「少子化対策の失敗の本質」が見えてきたという。小児医療の現場から見えてきた「失敗」とはどんなものなのか。
https://www.asahi.com/articles/ASN9J5VXXN8KULBJ00P.html
(有料記事ですが無料会員登録すれば読むことができます。)
- 2020/09/23 (Wed) 11:08
- REPLY
To 網塚 貴介さん
To 網塚先生、記者さんを紹介してくれたのは網塚先生であり、当時網塚先生と話したことを沢山思い出していました。だからメッセージを大変嬉しく感じます。<こんどこそ最後の記事>も拝見しました。嬉しいことですね、こういう記者さんとのご縁は。そして、NICUからその先を支えようとしている網塚先生の継続して想いや行動にも感銘受けます。記事などブログでも紹介させて下さい。また、お会いする日を楽しみにしていますね。
- 2020/09/24 (Thu) 09:37
- REPLY