「NICU命の授業: 小さな命を守る最前線の現場から 」の感想1:Nに対する想いが詰まった1冊
本の感想を以前、こども医療センターNICU・新生児病棟で一緒に働いていた
看護師さんからいただきました。以下です。
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読み始めたら、あっという間に読破していました。それだけ読みやすく、かつ夢中になるような著書でした。
最も感じたのは、たくさんの方々(医療者、当事者、関係者等)のNに対する思いがギュっと詰め込まれ、溢れた一冊なのだな、と。豊島先生の著書という形でスタートしたと聞いていましたが、Nについて、周産期のことや障害に関わるたくさんの人々の、各々の立場で伝えたい思いが作り上げた一冊になっており、それこそが、豊島先生のメッセージの1つなのかな、と受け取りました。今の職場では、医ケアのお子さんの地域生活だったり、児童発達や療育の実際をみる機会も多く、GCUにいた頃から地域生活を意識していたつもりですが、それでもやはり初めて知ることや感じることも多く、学び、驚き、困惑や難しさ、また楽しさなどなど、自分自身の様々な思いに直面しています。同時に、療育や、障害を持ちながら地域生活するってどういうことだろう、とそこをテーマにしていきたいな、とも。様々な反響があると良いですね。私も情報発信等、この本に対してできることをしたいと思っています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上でした。大変ありがたく感じる感想でした。本を出すのは大変だし精神的な不安も大きいなと今回実感していました。だから、上記の感想に心支えられる気持ちでした。ありがとうございました。自分、本を出すことがゴールでなく、次のスタート、何かのきっかけになればと思えて新型コロナ禍の中で取り組んでいました。この本で意見交換や交流が広がればと思えていたし、自分が何を伝えたか?より生徒さん達がどう思ったか? 一緒にこの授業をしてくれているNICU卒業生の方々の想いが伝わればと思えていました。自分自身は「命の授業」とか「命は大切」とか「優しい気持ち」とかは授業で決して言話わないように心がけています。言葉にすることでむしろ考えなくなる気がしているからです。本もそういう気持ちで書いていました。なにを話したかより、生徒さんや先生たちの感想を書いてもらう方が授業の内容が伝わる気がして、そういう形の本にさせていただきました。そのことに気づいてくれたNICU元看護師さんに離れていても仲間であることに変わりないと改めて心強く感謝でした。感想、このブログのコメント欄やAmazonや楽天などの書評欄、SNSなどにもそれぞれ書き込んでくだされば幸いです。
ご意見・ご感想・下記への寄付応援など大歓迎です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。1000円からご寄付可能です。「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、今はコロナウィルス対応、その先には新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成などに活用させていただく所存です。寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のためにより良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。下記、こども医療センター新生児科が関わっている書籍などです。
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Comments 6
豊島先生
こんにちわ。心と体と、お元気でいらっしゃいますか。先日大山先生の検診でした。今回が最後になりました。今はひとりで診察室に入っていくひかり、たくましくなりました。
本、一気に読ませていただきました。子供達も読んだらまた、一緒に感想お伝えしますね。会場での空気が伝わり、会場で伺ったお話が先生の語り口調と相まって思い出されました。2月に「障害はまわりの人が障害になっているのかもしれない」というような言葉を伺い、体験としてピンと来なかったのですが、最近、このことか!と思う瞬間があります。大切な感覚を教えて頂いてありがとうございます。人間みんな、何かしら抱えているのに、どこかで線をひいて関わろうとしてしまうというか、まだまだそんな世の中ですね。もっと、お互いの弱さを含めて尊重しあえたらよいのにとも思います。
10年以上前の豊島先生の命の授業第1回にも同行させていただきました。そして今年2月の秋葉中でも聴かせていただきました。そんなことをとても嬉しく誇らしく思っています(第1回の時豊島先生が「この学校窓が割られていない!」と感動しておられたことに楽しく驚きました)。
先生がいつか紹介されていた本で学んだように、「命は大切」という言葉より「あなたが大切」を伝えられる者でありたいと思ったことをこのブログでまた思い出しました。でも先生は、「命が大切」を言葉にしなくても一人一人に伝えられ希少な方ですから、是非これからも先生の心と体がお元気でありますように。
To ひかり母さん,本読んでくださりありがとうございます。書き終わったのは7月末でした。秋葉中の最後の授業を思い出しながら書いた部分もあります。授業を聞いていない人に文字で伝わるかに不安しかなかったのですが、まずは授業を聞いてくださった方が伝わっているといってくださることは心救われます。ありがとうございます。お子さんたちのご感想もいつかお教えくだされば感謝です。いつも心寄せてくださりありがとうございました。
- 2020/08/25 (Tue) 09:06
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豊島先生 ひかり母です。こんにちわ。お忙しい中ご返信いただきありがとうございます。
執筆された先生の思いを伺えてよかったです。講演を聴いていない人にも伝わるように、なるべく臨場感が伝わるようにと配慮されたこと、本からとてもよくわかりました。もちろん、耳からと目からと、入り方は違いますが、どちらのよさもありますし、活字なら何度でも噛みしめられます。会場なら先生の赤ちゃんやその親を大切にする思いが眼差しや口調から伝わってきたので、それは本では難しいですが、どちらも素晴らしいとても思います。会場で先生から伺った小学校の先生のお話も、その先生自らの言葉で読めたのも嬉しかったです。
真ん中の娘は今試験中なので、それが終わったら読みたいと申しております。ひかりは本人のこだわりで、新しい(中学で3冊目です!検診時持参します)読書ノートの1冊目の本として読みたいので、あと一息とのことです。
先日、かつて先生に命救っていただいた子のお母さんと話しました。医者ってすごいよね、ひかりもその子も、そこに先生がいたから今生きてる。わたしより先に生まれたひかりの姿を目に収めてくれたのは先生だし、ひかりに管を通してくださらなければ生きられなかった、あれがスタートだったんだな、と思います。本を読んで今生まれてきている赤ちゃんのことを知れるのは、我が子の誕生を目に収められなかったわたしに、想像力での記憶を作り出してくれているようです。
今日は、N卒業生のママ友さんとお会いしてきます。入院は重なっておりませんが、ブログの前身のメーリングリストで知り合った方です。そんなことを考えても、(先生もご苦労も大いにあったと思いますが)、10年以上前に先生が作ろうとしてくださったネットワーク、村田さんの存在に感謝です。
穏やかな週末でありますように。
こんにちは。
Amazonで本を頼もうと思っていたのですが、今日ふら〜っと寄った「ジュンク堂書店」に先生の本が置いてあり手に入れることができました♪これから息子と一緒に読みます。
- 2020/08/31 (Mon) 17:13
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To ひかり母さん、「NICU命の授業」の素敵な感想ありがとうございます。昔を振り返り、改めて考える時間になったのなら幸いです。NICU卒業生であり、学校の先生達のメッセージこそ、今回の本で入れて欲しかったことであり、それぞれの先生達の言葉に自分もたくさんの気づきをいただきました。ひかりちゃん達の感想もいつか聞かせてもらう日を楽しみにしています。メッセージに感謝です。
- 2020/09/01 (Tue) 13:25
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To いろはっちさん、「ジュンク堂書店」にあったのですね。自分、最近、他県に毎週往復しているのですね。その往復の途中の本屋さんではどこにもないのですね。本屋さんに置いてあるということだけでも嬉しく感じました。いろはくん、ママさん、パパさんの感想を来年のフォローアップ外来でも、このコメント欄でも伝えてもらえる日を楽しみにしていますね。外来の写真、いろはくん達の夏休みのフォローアップ外来の写真、事情があってしばらく出せずにいます。必ず出したいと思っているのですが、お待ちくだされば幸いです。メッセージに感謝です。
- 2020/09/01 (Tue) 13:29
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