コロナでも、 変わらない周産期センターでいられたら。。。

小児科医になって、その生活のほとんどを

NICUと小児循環器ICUなどで過ごしてきました。

多くの子供達の誕生と有終を見届けてきたと思います。
お腹の中では生きてれても地上での時間に限りはあるお子さん達は
昔も今もいます。医学は万能でも魔法でもない。そういう不条理と
向き合いながら生きてきました。

子供達に死に慣れることなんてありません。いつも気持ちが
張り裂けそうになります。

お子さんを亡くされたご家族の悲しみも一生消えることはない、
波のように悲しみが続くということをお子さんを亡くされたご家族と
その後、お会いする中で感じてきました。

一方、子供達の死は悲しみだけを残していくわけではない。
地上に様々なことを残していく、悲しみだけでない、温かさなどを
ご家族に残し、肉体は滅してもご家族や医療者の中で生き続けていくことも
あると思えています。

想い出したくないような存在でなく、忘れたくない、
一緒に生き続けたいという想いで生きていくご家族を
NICUで応援したいと思うこともあります。

そんな想いを改にさせてくださったのは


で出会ったご家族。

後日、日本医師会の心に残る医療体験記コンクールで
という体験記を出し、日本医師会賞や
日本医師会CMや特報首都圏で報道されていた
こはるちゃんご家族です。



日々を大切に生きる。。。;「輝いた6日間のいのち」のご家族の物語の続き(2015年12月)

に2番目の娘さん、日々ちゃんのお誕生が残っています。


下記にホームビデオの動画が編集された
ニュース動画もあります。

様々なことに気づかせてくださった
こはるちゃんご家族です。

NICUのリニューアルオープンに
からメッセージをいただき感動でした。

こはるちゃん、日々ちゃんに続き、
3人目の娘さん、寧々ちゃんの誕生を一緒に喜べた今年。
を見守らせていただいたご家族との再会でした。上記のブログを改めて
読ませていただいた今週でした。

7年前、こはるちゃんと過ごしたNICUをずっと
見守り続けてくれているのを感じるご家族からのメッセージ、
自分たちの役目を改めて伝えてくれる気がしたし、お子さんの
誕生と死に直面したご家族へ心支えてくれるかもしれない
メッセージに思えて掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんにちは。いつもブログ読んでいます。
なかなかコメントできずにいますが、
涙したり感動しながらみています。

コロナで大変な中でも、
変わらない温かい場所を守ってくださってありがとうございます。

今日は、7回目のこはるの誕生日です。
ふるさとに行きたかったですが、
去年は豪雨で、今年はコロナで叶わず残念でした。


でも、寧々の退院の時に桜の下で
豊島先生が撮ってくれた写真をみた友人が、
今朝、こんな素敵な絵を届けてくれました。

スライド1

一瞬、何が起こったかわからなかったのですが。
奇跡のような、こはるも一緒の家族写真です。

あの時、桜の下で写真を撮ってもらった時、
目には見えなかったけど、
こんな感じでこはるもいっしょにいてくれたのかもしれません。

いや、きっといたんですね、ちゃっかりと(^o^)
そんな気がします。

豊島先生も、
きっとそういう気持ちで撮って下さったのだと思います。

私たちもこはるが居てくれたらなって…
それが友人の好意で、こんな形で叶いました。
あまりに嬉しくて、送らせていただきました。

スライド1

こんなふうに相変わらず、7年目も元気に生きています。
改めて感謝します。

先生もお身体に気をつけてください。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

素敵なメッセージに心励まされました。
自分にとっては3姉妹だし、5人家族の皆様なんだと思えています。
こはるちゃんとともに生きるご家族、そしてご家族の中で<いない>
存在感を放ちながら共に生き続けるこはるちゃんを応援していたい
と思えています。

の出版後の
190808308.jpg

上記のインタビュー記事でお話ししたような気持ちを
改めて想い出したこはる・日々・寧々ちゃんご家族との
出会いから7年目のこはるちゃんの誕生日に感謝でした。

素敵なメッセージありがとうございました。これからも
後輩ご家族やNICU・新生児病棟のスタッフを見守り続けてくだされば
感謝です。


ご意見・ご感想・
下記への寄付応援など大歓迎です。

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などに活用させていただく所存です。



寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 8

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えいき母  

豊島先生お久しぶりです。
昨年9月の新潟の学会でご一緒させていただいたえいき母です。

えいきもちょうど6歳、そしてこはるちゃんに2人の妹さんがいるとのことで、勝手にシンパシーを抱いてしまいました。

本当に素敵な絵ですね。こはるちゃん一家の温かみを感じました。
動画も拝見させていただきましたが、涙なしではいられませんでした。こはるちゃんとご家族の歩みに感動いたしました。
先生の、赤ちゃんやご家族に心寄せる姿に私たち家族は救われています。

これからも、陰ながらではありますが、医療センターに関わる方々とご家族を応援させてください。

  • 2020/05/23 (Sat) 20:40
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To えいき母さん

To えいき母さん、ブログ見守ってくださっていてうれしく感じました。えいきくん母さまと話しているとこはるちゃんのママさんと似ている気がして、昨年、一緒に学会でお話できたことを印象深く覚えております。こはるちゃんの誕生日の絵に心寄せてくださり、ありがたく感じました。自分、NICUの集中治療ももちろん大切ですが、緩和的な視点ももつことも大切と年々思えています。それはこれまで出会った多くのご家族の言葉やその後のご家族の物語から気づかされたことが多いです。昨年の新潟ではえいきくんご家族の言葉や朝焼けのお外や帰り道の海でのご家族の写真と想いなどもたくさんの気づきや言霊をいただいたと思えています。上記のようなお言葉はこういうブログを続けていくことの大切さを改めて一緒に伝えてくださっている気がして感謝でした。
 今年は3月に助産師学会、9月に小児理学療法学会で新潟で講演をご依頼されていたので、大学時代を過ごした新潟にいけることを楽しみにしていたのですがどちらも中止で残念です。また、新潟にいける日などどこかでお会いする機会を楽しみにしています。今後ともブログにメッセージなどお寄せくだされば感謝です。ありがとうございました。

  • 2020/05/24 (Sun) 15:27
  • REPLY
こはる母  

豊島先生、えいきくんのお母さん、ありがとうございます。その時々で精一杯で、いつも行き当たりばったりの我が家ですが、こうして家族の記録を残せてもらって、シェアしてくださる人もいて感謝です。えいきくんのお母さん新潟なのですね!私も新潟出身なのでなんだかご縁を感じて嬉しいです。
これからも悩んだりはしつつ、《いない》存在感を放つこはるといっしょに生きていくので見守っていていただけたら嬉しいです。

  • 2020/05/24 (Sun) 19:51
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To こはる母さん

To こはる母さん、メッセージありがとうございます。えいきくんご家族の講演スライド、以下に掲示しています。きっと見覚えのある新潟の海ではないでしょうかね。こはるちゃんとえいきくんのくださったご縁ですね。
https://nicu25.blog.fc2.com/blog-entry-5217.html
また、3姉妹のお会いできる日をたのしみにしていますね。

  • 2020/05/25 (Mon) 15:25
  • REPLY
こはる母  

えいきくんのご両親のスライド、読ませていただきました。(体調が悪くて、ブログ読めていなかった時期の記事でした!)えいきくんと過ごされた時間の一瞬一瞬の写真、一言一言の言葉にとても共感しました。離れた場所にも、喜びと悲しみを持ちながら過ごされているご家族がいることを感じられて心強いです。命日も近づくなか、こはるとえいきくんと豊島先生で繋げてくれたご縁ですね。感謝です。ありがとうございます。

  • 2020/05/25 (Mon) 23:03
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To こはる母さん

To こはる母さん、えいきくんのスライドに心寄せてくださり自分もうれしく感じました。ありがとうございました。
いつかどこかで会えるといいですね。

  • 2020/05/26 (Tue) 20:04
  • REPLY
えいき母  

豊島先生、掲示していただき、ありがとうございます。こはるちゃんママと繋がれて、気持ちを共感できてとても嬉しいです!
実は私たちも今横浜なので、本当、いつかお会いできたらいいですね(^^)

  • 2020/05/26 (Tue) 20:29
  • REPLY
NICUサポートプロジェクト
豊島  
To えいき母さん

To えいき母さん、おお、横浜民ですね。どこかでお会いする日を楽しみにしていますね。
メッセージありがとうございました。今後とも地元民として見守っていただければ幸いです。

  • 2020/05/27 (Wed) 18:06
  • REPLY