駅を避けて、渋滞の首都高を往復。。。(動脈管の基礎研究とNICU心エコーの臨床研究)

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水曜日のNICUの朝の多職種を交えたカンファレンス。
様々な職種で働いているNICUです。

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カンファレンスの後はNICUのそれぞれのベッドサイドでの
診療の開始です。

自分は
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胎生期・新生児期の動脈管の研究-基礎と臨床-(Fetal & Neonatal Medicine 4月)

で取り上げられている東京女子医大の門間和夫先生の
基礎研究を手伝って20年間になります。

医学部卒業するとき、
95%近くの人が大学医局に入るのが当たり前の時に、自分は
研究とかきっとしないし顕微鏡とか見るのも向かないし、
論文とかを書きたくなるとも思えないし、
大学に残らず、小児病院にいきなり就職しました。

20年前、小児循環器学の研修を終えて
新生児科医に戻るつもりと挨拶した時に動脈管の
研究の相談をしてくださり、小児循環器学の研修を終える
最後の頃から、夜勤明けにさせてもらいようになりました。
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こども医療センターに戻った後も
門間先生の手伝いを不定期でしたが続けてきました。
定年退職した後、19年間、毎週基礎研究を続けてきた門間先生、
その向学心や探究心を尊敬しています。

気づけば19年間、横浜から新宿にある大学の研究室に
通い続けてきたこと、顕微鏡などを見る時間を続けてきました。
研究したいとか、博士号が欲しいとか論文書きたいというのでも
なく、動脈管のことを学んでいきたいという気持ちが
結果として研究し続けることにつながったと思います。
気づけば、門間先生と共に、下記の
を執筆したり、共著させていただきました。

自分にも学生時代には想像もつかなかった研究とか論文を
書きたくなった医師人生に思えて、
門間先生と過ごした日々、一緒に確かめてきた日々を
大切に思えます。

全てのことに終わりはある。定年から19年の門間先生、
昨年の3月に後1年で実験を終えると宣言されていて、
自分も最後の1年のつもりでいました。

横浜のNICUで働いてから新宿に通っていた日々も
終わるのかなと思えると寂しくも思えますが、
門間先生と過ごせる日々を大切にしたいと思えていました。
昨日はいろいろ考えて、自家用車でこども医療センターから
女子医大に行くことにしました。
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公共交通機関を避けている人たちが多い、横浜・東京なのか
渋滞予測以上に渋滞で往路は1時間40分、
渋滞を超えて新宿に行ってきました。

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小児循環器学の研修をさせてもらった女子医大、
多くの仲間と共に修行した場所、同期の中では自分が最後に
退局なんだなと思いながら、
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研究室でラットの動脈管の実験を
1日してきました。

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今、取り組んでいるのはイブプロフェンやアセトアミノフェン
などの未熟児動脈管開存症に効果のある薬剤の投与量や
投与方法を変えて、様々な実験をしてきました。

20年間、実験の合間で門間先生と動脈管の
生理学や病理学を語り合えた時間はプライスレスな時間と
改めて思いながら、
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帰路も大渋滞で止まりがちな首都高で
2時間以上かけてこども医療センターに戻ってきました。
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NICUはすっかり夜の照明。


戻ってきたのは
でも書かせてもらったNICU心エコー検査をするためでした。

自分の役目は門間先生から学んできた動脈管の開閉機序を
臨床の現場で診療に活かしたり、NICUスタッフに伝えたいと思えています。
門間先生と別れて、NICUに戻り、
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この日、生まれたお子さんや手術を行った人達の
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心エコーを担当していました。

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当直の下風先生と江原先生も別の場所で赤ちゃんの3次元エコーを撮ろうと
してくれていましたね。3次元エコーへの期待を伝えてくれる
下風先生や江原先生、新しい検査がいつか当たり前の検査になるように
後輩世代へのトレーニングや後輩世代の先生方と取り組みたい
臨床研究について相談して心強い時間でした。


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夜のNICUで明るく働いてくれている看護師さんたち。

改善心と向学心を持ち、未来への医療を共に考えてくださる
先輩や後輩の出会いに改めて感謝したい1日でした。

ご意見ご感想、下記への応援などよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらは故郷納税のように税控除の対象になります。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」など応援したい診療科や部署に指定の上、ご寄付いただければ使い道を各現場で決められるのでありがたいです。

「新生児科」、「NICU・新生児病棟」に指定いただければ、
新しいNICUでの患者家族のアメニィテイーの向上、
NICU卒業生の支援のための情報提供のリーフレットや育児応援アプリの開発、
NICUでのより良い診療のための研究開発、人財育成
などに活用させていただく所存です。

寄附の使途内容などはこのブログを通じて引き続き報告させていただきます。
今後とも多くの皆様に共に赤ちゃんとご家族のために
より良い医療を探していく応援をいただければ心強いです。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 2

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ぱんちゃん  
天使の子の妹が…

豊島先生、ご無沙汰してます。
HLHSだった直輝のママです。
この度、直輝の妹である長女が看護系への
道を目指し、4月から新宿へ通うこととなりました!女子医大ではないですが、奇しくも直輝も新宿にいたわけだし、何かご縁のある街なのかと…。(笑)
志望動機のひとつに、私が天使ママの会の活動をしている事、医療者と当事者をむすぶ会をやっていた時期に出会った看護師さん。(今や聖路加の助教授です)その方への憧れが大きいようです。
まあ、それだけではなく、人の気持ちに寄り添えるお仕事がしたい。といつも言っていたので、リンクしたのかな?とも思います。母としては、嬉しいような、え?そんな事思ってたの?なんて驚きと(笑)
そういえば、職場で先生の講義を覗きにいった時、雑談の中で「きっとお嬢さんは医療の道を目指すんじゃないかな~」と笑顔で先生がおっしゃってくれた事を思い出し、夢に向かっていってることを報告せねば!と久々にブログを見にきました。
あれから、20年あまり。このような報告が出来ることなんて想像もしなかったですけど。小さい頃から医療への感心があったのは確か。こども医療で子ども達が生まれた事、豊島先生との出会い、様々なことがなければ私も天使ママの活動をしてなかったと思います。
これから、看護師になるまでも道は険しいと思いますが、応援出来るように頑張って働かなきゃー。
先生もお身体、ご自愛くださいね。



NICUサポートプロジェクト
豊島  
To ぱんちゃんさん

ぱんちゃんさん、天にいるなおきくんの妹さん、看護系の道を歩むのですね。大変、感慨深く、感動しました。天にいる兄姉の<不在>の存在感を感じ続けた人、ご家族の想いに心寄せながら成長した人はきっと、人の痛みや悲しみに心寄せられる医療者になってくれる気もします。これから様々な現実や苦難もあるかもしれないけど、挫けず、頑張ってくれたら嬉しいなと思えます。NICUから応援していますとお伝えください。素敵なご報告ありがとうございます。

  • 2020/03/02 (Mon) 10:12
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