広州母子医療センターのNICU見学:広州NICU旅日記(その3)


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広州での2日間の新生児慢性肺疾患に関する
国際シンポジウムに土日は参加していました。セミナーの
内容の報告もいただいた資料などを基に
このブログや院内で報告していきたいと思います。

ご招待してくださった広州の母子医療センターのHuayan Zhang教授にお願いして、
帰国の前に見学させていただきました。

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六本木のような街並みの中に
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広州の小児病院はありました。

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入口に各国の言葉で歓迎を表しています。
「いらっしゃいませ」の言葉がありました。

広州全体が様々な機能でIT化が横浜より進んでいますが、
病院もIT化が進んでいました。会計や処方など自動化が進んでいて
素晴らしく思えました。

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朝9時ですがたくさんのお子さんと子供達がいた
外来フロアでした。

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自分が研修し始めた頃のこども医療センター
の外来の雰囲気を思い出しました。たくさんのこどもが集まる
外来フロアの朝でした。深センでも感じましたが、中国の小児病院は
日本より規模が大きいです。

この病院のNICUは80床(サテライトのNICUを近隣にある)
とのことです。
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朝のケアをしている看護師さん達。忙しそうです。
日中は一人で10名、夜は20名を担当しているとのことです。
看護師さんの忙しさがヒシヒシと伝わってきました。
愚痴をこぼす時間もないくらいの忙しさだと思えました。

日本の看護師さん達が暇なわけでももちろんないですが、
担当患者さんが少なくなればなるほどきめ細やかな看護ケアは
可能になることを改めて感じました。日本の新生児医療の成績の
良さは看護師さん達のきめ細やかな観察やケアがあってこそかなと
感謝を改めて感じました。

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フィラデルフィア小児病院の教授である
Iyalla Peterside 教授も見学されていて
NICUの赤ちゃんの回診に一緒に参加させていただきました。

2日間のセミナーではわからない、患者さんのことを
語り合う機会に様々な気づきがありました。張先生は
フィラデルフィア小児病院のNICUの教授を務めていた先生だけ
あって中国の新生児医療にCHOPのNICU医療を融合を目指されています。
それは医療や体制を真似するというだけでなく、チーム医療や
患者さんの家族との共同意思決定なんだと思えます。

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新生児科医師として責任を持つこと、家族にしっかり
説明して子供のことを一緒に考えること、他の診療科の医師と連携
していくことの大切さを語り合う時間になった気がします。

心エコーはNICUに買ったばかりということでエコーを自分
でしたことがまだないということなのでエコーのデモンストレーション
などは頼まれませんでしたが、
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自分の前日の神奈川こどもの治療成績や長期予後を出していたので
それに関する質問などをたくさん受けました。中国の先生方から見ると
成績が良いことはなぜなのか?ということ質問ですね。


日本は色々やっていてどれが効いているのかよくわからなくなっている
無駄なこと、対費用効果など確かめずにやっていることなどで
こうやっているけど、それを絶対にやったほうがいいよとも
言えないところがあると思えています。経験や情報のシェアのつもりで
中国の現状を聞きながらお話ししてきました。

母乳育児支援、腹部管理などの話をたくさんしました。

横浜は中国の方が多いので、中国は出産の後、お母さんは
1ヶ月は床をあげないという文化も存じ上げているので
母乳が届きづらいのも想像できて、その上で自分たちが産前産後に
ご家族に伝えている母乳育児のメリットやご家族での協力などについて
お伝えしてきました。何かのヒントになればと思えてです。

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学会場にいるとどの施設が成績いいとか悪いとかの
競うような話になるところがあると思いますが、nICUで
語ると国は違えど、赤ちゃん達にそれぞれの状況の中で
踏ん張ってより良いことをしたいという想いは同じなんだと
思います。

また、中国も早産児の診療費は自己負担が他国と同様に
ある程度あるので日本のように家族負担が少ないからこそ
どんどん色々な診療をやることができないことも確かです。
漢方薬を使っていることを話すと深セン同様に驚かれていました。

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張教授との出会いはすごく様々な気づきをもらいました。
西洋と東洋の文化などの違いも含めてどう広州のNICUが
これから変わっていくかを注目したいと思えました。

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1病院の主催のセミナーに米国から8名、豪州から1名、
日本から1名と講師を招請しての教育の場を作れる張先生の
存在の大きさを感じましたし、フィラデルフィア小児病院と
広州の小児病院の連携は世界平和のシンボルな気すらして
いました。赤ちゃんを大切にしたい気持ちは世界共通なのかな
と思えました。米国と中国の連携の中で、自分たちはどんな
ことで新生児医療の向上に貢献できるかを考える機会になった
気がしました。

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今回のセミナーのご招待を受けて、深センや北京でも
サポートしてもらった中国オムロンの皆様に相談したら、
通訳として3日間サポートしてくださった徐さんや安藤さんでした。

中国出張のたびに新生児医療を学び、共に伝えてくださる
存在が英語が得意でない自分には中国の皆様との交流を
支えてくれている感じで今回も感謝でした。

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オムロンの皆様に空港まで思ってもらいつつ、

広州を夕方でて、6時間かけて横浜に戻ってきました。
「万引き家族」を機内で初めて見てました。
<家族>や<親子>とは何かを問いかける映画ですね。
コウノドリでご一緒させてもらった松岡茉優さん、演技
素晴らしいなと改めて思いつつ、
心に灯をともしてもらった映画でした。

夜景の綺麗な広州から横浜に戻ると横浜の
夜景が暗く見える気もしましたが、それでも横浜に
戻るとホッとします。中国や米国、豪州が素晴らしいと
思いつつも、人はそれぞれに生きる場所があって、その場所で
過ごすことが心地よいかもしれない。

横浜でできる役目をしていけたらと思いながら戻ってきました。
セミナーの報告記は改めて書きます。

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引き続き、下記ご検討くだされば心強いです。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

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