忙しい時ほど、試されている気がする。。。

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5ヶ月間の病床制限を終え、リニューアルオープンで増床で
忙しさは2倍になっていると思います。

昔、沖縄から1週間の短期研修をしてくれた先生がいます。
1週間でしたけど、非常に印象に残る先生でした。

その先生が
「NICUで忙しくなった時は、
忙しい中でも平常心を保てるかの人間性が試されている気がする。」
という言葉が、自分の中に言霊のように入ってきたのをよく覚えています。

NICUなどで働いていると、忙しくなってきた時に、イライラしたり、
愚痴を撒き散らしたり、誰かに当たったりしたくなることがあります。
でも、そういう時に若手であろうとベテランであろうと穏やかに役目に
向き合える人たちに自分は尊敬を感じるようになりました。

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自分達のNICUは職種を問わず、年齢を問わず、
忙しくても穏やかに役目を果たしあえる
尊敬を感じるメンバーが今は多いように思えています。

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自分自身の若い頃を思い出すと今の若手は医師も看護師も
チーム医療の素養を身につけているのか、自分だけが忙しい
というような態度で周りに不快な態度を取ってしまう人達が
少ないように思えて、それぞれを尊敬しています。

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大変でもNICUにいる赤ちゃん達の笑顔に気づき
穏やかに働き続けてくれているスタッフが多いことに
感謝したいと思えます。

というブログ記事にネオネイタルケアに<ベテラン医師のボヤキ>
というテーマで依頼原稿をいただき執筆した文章が以下です。
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「ぼやくのをやめたい 」
 
 自分は新生児科研修医の時には、ぼやきまくっていた。振り返ると<忙しさ>の中で「理想」「現実」のギャップでもがいていたように思える。いつも、誰かや何かに怒り、我が身を惜しんで嘆いていた。

 <ぼやき><問題>を誰かや何かのせいにして、自分を正当化することだと思うようになった。<ぼやくこと><ぼやかれる周囲>にマイナスのオーラを撒き散らし、NICUで黙々と自分の役目を果たしている仲間達のストレスになっている気がした。<ぼやき>や<愚痴>をやめたいと思えた。口から<ぼやき>が溢れる前に、視座を変えて考えるようにした。

 「伝達が遅い」と思う時には「自分が相談しづらいかも」と想像したり、「意見が通らない」と感じる時には「自分は他者の意見に傾聴しているか」と自省するようになった。他への不満は我が身にも要因があることは多い。「後輩けなすな、昨日の自分。先輩けなすな、明日の自分。」、「自分が苦手に感じる人は、相手も必ず自分を苦手に感じている」、誰かや何かが変わらないことにぼやきたくなったら、まず、自分自身が変わろうと思うようにした。

 <ぼやきたい状況>にも<感謝><希望>を見いだせることも多い。「医者が足らない」とぼやく前に、それでも診療が成り立つのは「看護師さん達がいる」ことに気づき感謝したい。「忙しい」は「自分が志した分野で経験を積めている」ことかもしれない。「教えるのが大変」は「仲間が増える過程からこその悩み」かもしれない。ないものを嘆く前に、あるものを気づき感謝したい。

 私たち、日本人は「足らない」ことをぼやきがちな国民と思える。他国の新生児科医に、日本の現状を嘆いたら、<日本人は皆、不足を語りたがる>けど、日本はどこよりも<足りている>国だと思うと伝えられたことがある。日本ほどNICUが多く、国民皆保険やNICU加算などから医療費を気に過ぎず、医療を赤ちゃんに尽くせる国は数少ない。やりたいことをどんどん実現できるからこその<忙しさ>、救命できるからこその様々なことの<不足感>かもしれない。よかれと思える新しい医療を次々に導入して現場でやることは増えていく。

根拠の確認、取捨選択、断捨離ができないからこそ、ぼやいている自分達かもしれない。

 どんな状況にも<希望>があることを日々感じるNICUだからこそ、「足るを知る」を心がけながら、未来を信じて、ぼやき合わずに働いていたい。
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9月リニューアルオープンしたNICUの動画(2分)、下記です。



引き続き、下記ご検討くだされば心強いです。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

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