新生児病棟はNICUとお家をつなぐ場所。。。


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NICU引っ越し前日:それぞれの人生を応援していたい。。。


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3月から8月の5ヶ月間、仮設のNICUにしていた場所は

NICU引っ越しとともに「新生児病棟」になりました。

新生児病棟(GCU)はNICUで集中治療を終えた赤ちゃん達の
育児をご家族と医療スタッフで楽しみながら、
退院の準備をしていく場所として、
より良い未来をみんなで目指せたらと思えています


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旧NICUのBの部屋の壁沿いの7床のベッドが3倍近くになった
新しい新生児病棟(GCU)
は看護師さんの体制は赤ちゃん7名に看護師さん1名になります
し、重症な赤ちゃん達は新しいNICUに移動したので医療機器も
減りました。

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手狭感が減りましたが、人が減った忙しさ感が増したと
思います。その場所で笑顔で頑張っている看護師さん達を心強く
思えます。

集中治療の程度と忙しさは一致しないのが赤ちゃんの
医療だと思います。

生まれた早期は母乳も3時間毎にあげたり
オムツ交換も多いので医療的ケアがある子達を、泣いているのを
あやしたり育児しながら7名を見るということはNICUとは違った
忙しさがあります。看護というよりは育児が必要になります。

保育士さんがいることの心強さがありますが
保育士さんがいない夜勤帯の新生児病棟の看護師さん達の大変さ
は想像に難くありません。

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木曜日の朝の退院支援カンファレンス、新生児病棟のスタッフ
は赤ちゃんの医療と育児をしながらその状態に合わせてお家に
帰った後のご家族の生活に心寄せてくれてもいます。

ご家族と一緒に退院後の生活の準備をする役目も担ってくれて
います。


小児病院の医療経済勉強会(前編) の報告2(NICUの病棟経営の講演)

にこども医療センターの財政難で医師が雇用中止になった頃のことを
書いています。

その中で日本はNICUの自己負担が極めて少ない国であって
その理由としてNICU加算として1000g未満だと90日、
1000-1500gは60日、1500g以上だと21日、1500gにご疾患があると
35日という1日約10万の医療費が税金からカバーされていることを
改めて皆で確認しました。

NICUは患者さん3名に看護士さん1名を配置している手厚い
医療環境です。食事や排泄などを自立していない
赤ちゃんですから診療と育児の両方をしないといけない部分では
集中治療が高度になっていると3人に看護士さん1人でも大変で
はありますが、他国を見ると手厚い医療体制であり、これはNICU
加算の補助があるからこそだと思えます。

この状況は他国のNICU医療者が羨ましがる状況ですが、この
状況には国の補助があっても譲り合う場所だと思えます。

他国のNICUのアドバイザーをしたことがありますが、多くの国は
少なくとも1-2割の医療費の負担があるのでNICUに入院している間は
1日1−2万円の医療費がかかるとも言えます。重症になればその費用は
増額していくのでお金の問題で集中治療がそれ以上はやれないことを
ご家族と確認することがあります。

このNICU加算の期間を超えると税金からの補助は基本なくなりますので
本来、NICU入院できる期間は1000-1500gは60日、1500g以上だと21日、
1500gにご疾患があると35日の間に、回復後病床(GCU)に移動できる状況を
目指す必要があります。

GCUや新生児病棟は看護士さん6-7名に看護士さん1人になります。
NICUの倍の患者さんを看護士さんは担当しています。医療的ケアが
多くなっている今、この6-7名の患者さんを看護師さん1名で見ることに
無理が生じている新生児医療だと思えます。

リニューアルオープンにおいてもこの新生児病棟とかGCUという表記が
このブログでも混じっていたり、GCUを21床とすると最初書いていた自分
がGCU加算は取れずに新生児病棟27床になるとか記載が変わっています。

 新生児病棟27床での運営はありえないと繰り返し繰り返し様々なところ
に伝えていた自分です。どうしてNICUより少ないGCUベッドにしたいのか
ということがなかなかわかってもらえないのがジレンマでした。
それは新生児病棟27床は図面上はベットを作れても
夜勤体制を考えると難しいと思えたからです。

実際、新生児病棟の看護士さん達の働いてみての実感を
国の決まりだから頑張りましょうという精神論で乗り切ろう
とせず、医療の変化でGCUの重症化、高度化の中で、人員を
増やすか、病床を減らして手厚くするか、育児をサポートする
人たちを募るかなどを考えていくべきこれからだと思えます。

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長く入院している患者さんのママさん、
仮設NICUから新しい新生児病棟に残留して、
看護師さん達の過重労働ぶりに気づき、大変そうだと
自分に伝えつつ、自分にできる育児面は自分でやろうと
思えていますという笑顔に感動した先週でした。

お兄さん
もいるのを知る自分にはやりくりしながらGCUで育児を
しようとしているママさんの頑張りを讃えたいと思うし、
赤ちゃんにとってはママさんと長く過ごせることは何よりの
よかったねといってあげられることに思えます。

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集中治療を終えて
NICU卒業でお家に帰るための準備期間を送るのが
新生児病棟(GCU)であり、
看護師さんが少ない環境ですが、
それはより自宅の環境に近づいているので
看護ケアは看護師さんが保育士さんだけでなく、
赤ちゃんと遊んだり育児はご家族がしていく場所という
意識をスタッフも患者さんご家族も持っていく
ことが大切かなと思えています。

病状が安定してきて
NICUを卒業して新生児病棟に移れることは赤ちゃん達に
とっては喜んであげたいことです。

そして、お家に帰る
準備を看護師さんとご家族でしていく場所になっていったら
赤ちゃんにとっても、ご家族にとっても、新生児病棟のスタッフ
にとってもよりよい場所になっていくのを考えていけたらと
思います。

様々な判断でNICUと新生児病棟の2つに看護体制も別れましたが、
他国だとNICUとか新生児病棟(GCU)の区別はなく、共にNICUです。
新生児病棟も広義のNICUだと1つのチームだと思えます。

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新生児病棟の病棟運営がNICUの診療の支えなんだと思いますし、
NICUの卒業の先を応援する機能を向上していく
場所にしていけたらと思えています。

ご寄附のお金を新生児病棟の設備向上に使わせいただく予定です。
新生児病棟の雰囲気がどう変わっていくかも多くの方に見守って
いただけたらと思えます。


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引き続き、多くの皆様に新しいNICUの整備、
人財育成や医療開発のためのご寄附の応援もありがたく感じます。

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ご寄附による応援のお願い:こども医療センターNICU

かながわ県立病院小児医療基金のご案内

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クレジットカードでこども医療センターへの寄附が1000円から可能です。
確定申告時の税控除の対象になります。
税金の使い道を指定する思いで
「新生児科指定」「NICU指定」の寄附としてくださればNICUに入院する赤ちゃん達、一緒に過ごす時間を大切に過ごすご家族たちの応援、スタッフの人財育成のためにも活用させていただきますのでよろしくお願いいたします。








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Posted byNICUサポートプロジェクト

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