みらちゃんの旅立ち

最近,神奈川こどもNICUで医療スタッフの間で話に出るのが
NICUの入院のご家族同士がお互いのベットサイドに足を運びあいながら
応援しあったり,喜んだり,一緒に悩んでいるような光景が増えたという
ことです。

昔は隣の保育器にどんなご家族がどのような理由で入院している
なんて長い入院でもなかなか知り合わなかったと思います。

今はなんだか親戚同士のように見える光景を拝見することが
あります。これはあきらかに最近の雰囲気で,るかさんのママさんの
ご配慮やこのブログの効果も少しあるかなと感じています。

一緒にがんばっている,子ども達を支え合っている当院の
入院ご家族同士になりつつあるように感じています。





こういう状況へのNICU医療スタッフの意見は微妙に様々な意見も
あるのですが,それでも私はいい方向に変わってきていると思いたい
気がしています。

何かのご縁で
同じ時に同じNICUで時をすごすご家族同士が出会ったり,一緒に
喜んだり,悩んだりすることは,<NICUの入院ご家族が孤独を
感じることが減る効果>もあるのではないのかと思います。

NICUに入院するお子さんのご家族の気持ちを支えられるのは医師・
看護師だけでなく,理由は違えどお互いの共感する部分も必ず
あるご家族同士の交流も大きい気がします。そういうことへの
きっかけにならないかと考え,明日のNICU野球親睦会や
このブログなどを続けています。

本日は当直あけでした。NICU病棟がいっぱいな状況でもあり,
休日ではあるのですが新しくNICUに入院する赤ちゃんとご家族を
向かえるためにも誰かに場所を譲ってもらう必要が生じました。
そして,その結果,ついに<みらちゃん>
が急遽,NICUご卒業の日となりました。


1歳を越え,外科病棟に転棟の日を向かえました。

多くの医療スタッフは喜んであげたい反面,みらちゃん
がNICUを去ることを淋しく感じているかもしれません。再入院が
ないのがNICU病棟の特徴の1つです。


先週,転棟の可能性を話してNICUでのまとめの話をしたときに
感極まっていた斎藤先生
1歳を越えたので特別?の送別のプレゼントを手渡していました。


送別の品とは思っていないであろうみらちゃん,興味深く手にとり
遊んでいましたね。


休日出勤の医師も,他の業務の看護師さんも多くがついに転棟の
時にお別れをいいに廊下に集まりました。


この1年間,NICUで朝も
夜もなく過ごしたミラちゃんでしたが,多くの大人に見守られていた
のだなと改めて思いました。るかちゃんのママもお別れを言いに
きてくれました。


るかさんとみらさんのママさんの最後の涙のハイタッチを拝見すると
ご家族同士の間にも絆があり,心強い支えなんだなと感じました。
るかちゃんががんばっているからこその出会えたご縁や絆かも
しれませんね。また,NICUの外で再会を信じていけたらと思います。


NICUを出て小児科病棟への道を動き出すとみらちゃんはこれまで
聞いたことのような大きな声で泣き続けました。こんなに大きな
声をだせるようになったんんだなと成長を感じるとともに,1年以上
NICUの中で生きてきて,どこかに移ることの不安さも体で感じている
のかもしれませんね。みらちゃんの旅立ちかもしれません。


小児科病棟です。NICUほどは医師・看護師はいませんが,NICUにない
より家庭に近い環境,大きな子達に混じっての生活になります。
感染症をもらう可能性はありますが,それ以上にみらちゃんが得られる
新たな生活もあるかもしれません。朝を感じたり,夜を感じたり,
季節を感じたりしてくれればと願っています。


NICUに戻る前の記念撮影です。泣き止んだみらちゃんです。
親御さんの願いと担当医の斎藤先生の粘りがあってこそのこの写真かなと
思っていました。

きっと,ミラちゃんご家族も少し淋しくなることもあるかもしれませんね。
でも,離れていてもお互いにがんばりましょう。また,会える日を信じて。

NICUご卒業をおめでとうございました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(TBSサービスから出版。本の収益は新生児・小児医療に寄付予定)







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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 7

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kub*ty*000  
No title

子供は未来の宝、どんなに悲惨な中で生まれても必死で生きていこうとします、大人はその現実から逃げようとします。子供から学ばなければ。・・・・

KENT母  
No title

可愛いい可愛いいみらちゃん NICUご卒業おめでとうございます 私のこどもは3ヶ月前からNICUでお世話になっているのですが 良くなりかけたかと思うと、様態が悪くなってしまったり、毎日不安の日々の中 呼吸器装着の処置をしてもらってる間 廊下で待ちながら 不安で泣いている私を肩を優しく撫でてくれて【信じて!】 みらちゃんママならではのこの言葉の重み、みらちゃんが産まれてずっと信じてきた思いの 重み 本当に温かく 心に入ってきました 色々な状態の赤ちゃんがいる中 それぞれが 色々な思いがあると思いますが 私は NICUで 出逢った 同じ思いを持つ ママさん達に 声をかけてもらい助けられています 又食堂で会えるの楽しみにしてまーす

ペイラックのジョフレ  
No title

おめでとう。すくすく。

るか母  
No title

ミラクルベイビー、みらたん。
みらたんが日々大きくなっているのを見て、るかさんも、きっと大きくなれる!!って
いっつも勇気を貰っていました。
みらたんママに、るかさんの事で落ち込んでた時に
『医療はトライアンドエラーだからね、1歩進んで3歩下がっちゃうときもある。だけど劇的に4歩進んじゃう時もある、そんなのの繰り返しだよ』
って。
みらたんといっしょに頑張ってきたママの言葉だからこそ
重みがあって。
その言葉を教えてもらったその日から、また少し、強くなれました。
るかさんが熱をだせば一緒に心配してくれる。
治ってくれば、一緒に喜んでくれる。
そんな中で、毎日乗り越えてこられている。
私も、るかさんも、みらたんとママに出会えて
皆に出会えて
幸せだな、って思います。
どこにいても、待っててね!!
必ず、追いかけてゆくからね!!!
今度はNICUのお外で会おうね(´ω人ω`)♪

さいとう  
No title

みらちゃん、NICUご卒業おめでとう!!
みらちゃんは本当に頑張り屋さんでした。
まさに、ミラクルみらちゃんだと思います。
これからは、小児病棟でたくさん遊んで、ますます豊かに成長されるでしょうね。
パパさん、ママさんもみらちゃんと一緒にNICUで、本当に頑張っておられました。直接おめでとうを言えなくて残念ですが、遠くから祝福しています。
また、成長したみらちゃんに会えるのを楽しみにしております。
さいとう かおり

みらちち  
No title

みらちちです。
豊島先生、斎藤先生始め、新生児科の医師・看護師の皆様、ならびに関係者の皆様には約一年間本当にお世話になりました。
皆様の献身的な治療と看護により、NICU 卒業となりました。一年前、産まれて最初の先生との面談の際、まずは最初の3日が勝負との話を聞き、それなりの覚悟はしていたもののショックを受け、とても長く感じた3日間を過ごした事が思い出されます。その後も何度となく、危機が訪れましたが、我が子を信じ続ける事で、何とか気持ちを保ってきたと思います。気持ち折れそうになった時もありましたが、先生やスタッフの方の励ましを頂き本当に救われました。また、ママ同士の交流で、互いに励まし合う事もできたことも大きな力となったと思います。卒業といっても入院生活はまだまだ続きます。院内で会った時は宜しくお願いします。
また、コメントをお寄せ頂いた方々、ありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。

NICUサポートプロジェクト  
No title

みらちゃんの父様,母様,毎日お会いしてきたことを考えると淋しく感じる最近です。新生活にお慣れになったでしょうか? また,お会いできる日を楽しみにしています。近況報告などよろしかったらこのブログでもどうぞ。