たくさんの涙と微笑みの中で。。。


1歳の誕生日を皆で喜んだひなのちゃん。


パパさん、ママさん、担当の看護師さんたちの笑顔がみな、
素敵でした。

ひなのちゃん、看護師さんに抱っこされると表情が変わる
ママさんやパパさんに抱っこされると安心した顔になる
<人見知り>が出ていることを
「淋しいけど、嬉しい」
と伝えていた看護師さんたちでした。

自分は
出生前診断の病状説明を産科医の先生と一緒にした日のママさん、
パパさんの戸惑いの表情もよく覚えています。
左心室がほとんどないこと大動脈も細い部分があり、動脈管が閉じたら
ショック状態に陥ることもお伝えしつつ、

「でも、動脈管は閉じるとも限らない。。。
閉じない子もいます」
とも話した自分です。

動脈管が閉じず、絶妙のバランスでこれまでも
お家に帰った子達もいます。。。
と伝えた日のことも覚えています。

生まれてからずっとママさんと
一緒に生きていたひなのちゃん、
毎月に近くおばあちゃんたちのところにパパさんと3人で
旅行していたひなのちゃん。


ママさんやパパさんにたくさんの笑顔を
もたらしたひなのちゃんを褒めてあげたいし、ひなのちゃんも
ママさんとパパさんの笑顔の中で健康に生きていると
いつも思っていました。


今週の木曜日の夜、メンバーが半減する中、
年度末を守ってくれている
稲垣先生、浦木先生、
そして、年度末に助っ人で一時復帰してくれた
野口先生とNICUで診療をしていた夜。
お互いに<強化週間>と思って
頑張ろうと伝えていた夜でした。



終電が出た後の
静かな弘明寺駅前のソメイヨシノ
見ながら帰宅しました。

朝方の4時過ぎにこども医療センター
からの電話が鳴りました。

朝方の電話は自分が外来で見守らせている
患者さんに何かがあった時。。。
最近の救急外来の様子からひなのちゃんのことかなと
予感があったのですが、予感が的中でした。。。



こども医療センターの前に止まっていた
救急車の救急隊の人達に出会い、ご自宅や救急車での様子を
聞き、事情を察してご家族の想いに心寄せた対応をしてくれたことが
わかる救急隊の皆様の言葉や想いに感動しました。

救急外来で当直の野口先生、NICUで担当医だった勝又先生が
救急外来の看護師さん達と一緒にひなのちゃんが天に還ったのを
ご確認するところでした。

自分に向かってママさんとパパさんが涙を浮かべつつ
優しげな表情が言葉は伝えあわずとも想いが伝わる気がしました。

いつかこういう日が来るかも
しれないけど、その日がくるまで笑顔で生きていようとしていたご両親、
そして自分達の有終の日なんだと思えていました。

ご確認の後、「抱っこしてくれませんか?」
言ってくれたママさんでした。

美人さんで微笑んでいるように見えるひなのちゃんの
表情がとても可愛く思えました。

お家での今晩のことを尋ねさせてもらい、呼吸を止める
直前まで泣いていたことをお聞きしました。外来でも元気そうに
見えてサチュレーションの値は酸素をあげても上がらなくなっていた
この1ヶ月、心臓が最後の最後まで頑張って天寿を全うされたのかなと
思えていました。


ひなのちゃんのご家族のご妊娠と出産を支えていた
母性病棟・NICUの当直スタッフが
代わる代わる救急外来に来てくれました。


母性病棟やNICUのスタッフには
面影を残しつつも倍の大きさに成長している
ひなのちゃんを讃えてくれていましたね。


この1年間のご家族の
生活ぶりを母性病棟やNICUのスタッフに伝えられることは
自分も嬉しく感じる時間でした。

NICU退院後は1年間、救急外来の受診はあっても
入院したことはなかったひなのちゃん、小児科病棟に声をかける
看護師さん達はいなかったけど、

救急外来の看護師さん達が
すごく優しく、心寄せてひなのちゃんとご家族のことを
気遣って来てくれたことを改めて感じる夜でもありました。

ひなのちゃんのパパさんとママさんに診断書を書かせていただき、
ひなのちゃんのご一生を一緒に振り返りさせていただきました。

このままお帰りになるか? 朝まで待って出勤してくるスタッフにも
あってお帰りになるか?をお尋ねしたら、2時間待ってご挨拶して
から帰りたいというお気持ちを伝えてくださったママさんとパパさん
でした。


自分は明け方のこども医療センターの周辺を散歩しながら
朝を待ちました。明け方の桜をこんなにゆっくり見たのは
初めてでひなのちゃんを見送った記憶とともに忘れないだろうなと
思えていました。


胎児心エコー検査から始まり、
手術などはしていないけど、心臓外来でひなのちゃんの
心臓の様子をずっと一緒に見てくくれていた小児循環器科医の
金先生。


NICUの退院を駐車場まで追いかけて見送ってくれた
庄野先生。


一緒に家族を見守ってくれた産科の長瀬先生や母性病棟や産科外来の
スタッフ。


この日が退職の日で1日違えば会えなかった。。。
NICUの担当看護師さん。ひなのちゃん、この看護師さんにも
見送って欲しかったのかな。。。とも思えていました。


休みだったけど、伝えた方がいいんじゃないかと思えていた
NICUのもう一人の担当看護師さんも駆けつけてくれていましたね。
「淋しい、淋しい、でも頑張ったよね。可愛い」
と泣きながらママさんに伝えていました。


看護師さんも勝又先生も抱っこして、嫌な顔をせず、可愛い顔の
ままのひなのちゃんに大切に抱きしめながら、涙を浮かべながら
微笑んでいました。


それぞれの想い出や感じていたことを伝え合う時間は
お互いの悲しみをシェアし、
ひなのちゃんが地上に伝えてくれたことを
知り合う時間なんだと思えていました。


遺伝カウンセラーさん、産科外来の看護師さん、在宅医療と連携を
とってくれた看護師さん、保健師さん、ソーシャルワーカーさん、
遺伝科の先生、
順番にたくさんの人たちが見送りに顔を出してくれた
救急外来でした。

駆けつけてくれた祖母・祖父様達が、実家や生家に
度々訪問してくれるひなのちゃん、パパさん、ママさんに
「3人ともよく頑張った。ひなのは長く、幸せに生きていたと思える」
と感じていたことを私たちに伝えてくれました。
最後に病院とは異なる家族の時間を自分達にシェアさせていただき
ありがたく思えました。

自分は、体質や病気はあったけど、それを踏まえても
健康的に楽しく、家族の中で生きていた、頑張って生き抜いていた
強い女の子だと思えていました。。。とママさんやパパさんに
伝えていたことを祖母様や祖父様にもお伝えさせていただきました。

そして、パパさんとママさんの優しく、楽しく、
明るく、毎日を過ごす雰囲気がひなのちゃんも
きっと嬉しくて自分達の予想を超えて日々を積み重ねていた
と思えている、奇跡を起こし続けていたと思えていました。
とお伝えしました。


タクシーの運転手さんも事情をよくわかってくれて、自宅まで
送ってくれることになりました。祖父様祖母様、家族3人で
自宅に帰ってもらおうと自分達と一緒に見送るという言葉。
祖母様が「幸せな家族だ」と思えていたという言葉に胸が
熱くなりました。

ひなのちゃんのことを話したくなったら
いつでもきてください。。。という気持ちを
お伝えして見送りました。


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でひなのちゃんとご家族をきほちゃんご家族と
一緒に応援してくれた
しゅんたろうくんのご家族が
NICUを訪ねてきてくれました。


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しゅんたろうくん達のアルバムがひなのちゃんの
ご家族の希望にもなっていたかもしれないと思えて
報告と感謝を伝えた自分でした。

しゅんたろうくんのお姉ちゃんの笑顔、妹さんの
成長ぶりを嬉しく感じるアルバムの続きの時間に思えました。

しゅんたろうくんのママさんとパパさん、
ひなのちゃんのご家族に心寄せてくださり
話をしたくなったらいつでもきほちゃん達のママさんなども
誘って会いたいと
いう気持ちを伝えてくださいました。

悲しみは消えることはないけど、
悲しみが温かさに変わる日までお互いに支え合える
ような地域になっていけたらと思う自分には
その言葉がすごく嬉しく感じました。




ご意見ご感想などお寄せくだされば心強く感じます。



下記、引き続きみなさまよろしくお願いいたします。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 2

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sao*i*nakad*  
No title

峻太朗の母です。先日はお忙しいところありがとうございました。
ひなのちゃんの事をお聞きし、心がざわついて仕方がありません。村田選手訪問の時にひなのちゃんとママさんにお会いできて良かったです。これも村田選手のおかげですね。
ひなのちゃんが空に還った日は峻太朗の姉の誕生日です。これから、娘の誕生日には必ずひなのちゃんを想い浮かべると思います。
いろいろな想いがあるなかでも、ご家族が少しでも穏やかに過ごされる事をお祈りしています。

NICUサポートプロジェクト  
No title

>峻太朗の母さん、ひなのちゃんの1年間をずっと応援してくれていてありがとうございます。誰かが覚えている限り、人は生き続けていると思えている自分です。しゅんたろうくんのお姉ちゃんの誕生日に思い浮かべると伝えてくださりありがとうございます。 自分たちもひなのちゃんとご家族の笑顔を胸に刻みながらNICUで働き続けたいと思えています。