胎児診断の先にあった笑顔の未来

 
の続き、後編です。


3週間前に手術を無事に終えたとうまくん、
心臓手術後のICUで術後管理が続いていました。

 ICUのベッドの壁に

NICU卒業生のみゆちゃんとゆいとくんの写真
が飾られていました。
3人一緒になれる日を自分も楽しみにしたいと
ICUにいったときに思えていました。



先週の当院、NICUPICU
ハイケアユニットまで満床状態
予定の手術も、ままならない状況に陥りました。



感染対策もあって
NICUの定数は35床にしなさいというお達しは
ありますが、39床と4床オーバーになっている状況でした。


NICUの赤ちゃんの手術をするためには
手厚い看護のPICUから誰かにNICUに移ってもらう必要がある。。。


PICUの術後管理のベッドを誰かに譲ってもらわざるを得ない...


とうまくんのご家族に
頼んでみようという話になりました。


自分はきっとNICUにくるの快諾してくれるんじゃないかと
思えていました。

その通りでNICUに転棟してくれたゆいとくんでした。



「NICUはホームに思えるし、これで兄弟面会できる」
とおもったというママさんの笑顔にNICUで再会。



おかえりなさいとお伝えしたパパさんの
NICUで上の二人と同じように見守る姿勢に
懐かしさを覚えました。
 


昨日、みゆちゃんとゆいとくんの
NICU兄姉面会
二人のNICU卒業生のNICUの里帰り
嬉しく写真を撮らせていただきました。


二人のおかげでとうまくんの治療できたんだよ。
二人もこの場所でああいう保育器に入っていたんだよ、
問わず語りでお話しさせてもらいました。



4歳になるみゆちゃんのお姉ちゃんぶり、



「ゆいとくん、お兄ちゃんになったね」と伝える自分に、
「ゆいとは弟。。。」というゆいとくん。
「ゆいとくんはみゆちゃんの弟だけど、とうまくんのお兄ちゃんなんだよ」と伝えると?な表情の2歳のとうまくんにNICUの中に笑顔が広がりました。



祖母様、祖父様は二人に、このママが入院している間、
よく二人とも頑張ったね、
たくさん楽しいことあっよねと
お声かけしている姿が素敵でした。



昨晩、無事に人工呼吸管理をやめることができたゆいとくん。
大きな泣き声を感動しているご家族の本日でしたね。

3人のお子さん、それぞれ別の理由でNICU入院、
家族が増えていくのを傍で見守らせていただきました。

NICUは赤ちゃんではなく、<家族>を担当する場所だと
改めて思いました。


パパさんの初めての抱っこですね。


5人揃った写真に感動していた自分です。
笑顔が溢れるご家族の面会が素敵でした。


ご家族のこの3ヶ月の力を合わせて
とうまくんを無事に産もうと願っていた日々を讃えたい。


17年前に自分が書いた論文ですが、当時は不可能と思えた
心臓病の胎児診断が、確実に進化していることを目の当たり
にしました。胎児診断したメンバーに感謝したいし、
それを治療につなげた
産科・小児循環器科・麻酔科・心臓外科・新生児科と
多くの医療者が協力したからこそ、
救えた命を皆で喜び合いたいと思えました。



そして、
重症な心臓病に関わらず、自分の予想よりも早く
人工呼吸器が外れた気がする<とうまくん>に改めて
「お誕生おめでとう」と伝えたかった週末でした。



ご意見ご感想など、
一緒に書き残して下されば心強く感じます。
いつも、ありがとうございます。。。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 2

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gako  
No title

17年前なんて、ちょっと昔くらいな感覚ですが「胎児診断~治療」へのプロセスは大きく躍進を遂げたのでしょうか。4年前、初めて受診した日は「胎児診断」という言葉も知りませんでした。事前に病気を察知して対応する、ある意味、最高の予防医学に思えました。

NICUサポートプロジェクト  
No title

> gakoさん、胎児診断は地域差も大きいと思います。神奈川県は川滝先生をはじめとした産婦人科の先生や超音波技師さんたちの頑張りで胎児心臓になんらかの特徴があれば当院に紹介される母子が極めて多く、胎児診断が盛んな県の1つだと思います。胎児で見つかるからこその悩みがあるのも本当ですが、胎児でみつかるからこその準備や覚悟で見つからない場合と違う診療ができるのは確かかかなと思います。自分が研修医の頃を考えると技術も人の考え方もどんどん変わってきている気がする神奈川県の胎児診断かなと思えます。