<共生>とはお互いの違いを認め合い応援しあうこと; 第45回NICUのいのちの授業 in 富岡小学校


台湾のNICU視察団と一緒に行動した1週間が
昨日終了しました。大変様々な気づきをいただいた
1週間でした。
また、改めて報告したいと思いますが、
本日は今朝のことを先に書き残したいと思います。




弘明寺駅から三浦海岸方面に各駅で4駅、17分の



京急富岡駅にいってきました。
20年間横浜に住んでいて
初めて降り立った駅でした。



駅から住宅街の中にある昔ながらのお店が並ぶように
感じる商店街を抜けて、懐かしい雰囲気のある
富岡小学校にいってきました。


この日は
「学校を開く日」と呼ばれる
年に1回の土曜参観の日です。
校庭には楽しそうに遊ぶ生徒さんや先生やご家族が
見受けられます。

NICU卒業生のご家族がコーディネイトしてくださり
小学校6年生を対象に「第45回NICUのいのちの授業」
担当してきました。


でNICU卒業生のご家族とNICUスタッフと一緒に、村田選手の
ニュースや本、コウノドリの動画、ニュースゼロなどの動画も交えて
<いのちの授業>をして、これまでの集大成のような授業にも
感じていました。

でも、深夜に起きて、本日の授業の準備をしている間に
「うまくいった」と思える時こそ、授業の内容を変えていく
時期なんじゃないかと思えてきました。小学生の授業の難しさも
いつも感じていたので、いろいろ、考えているうちに明け方に
閃いて気がして、これまで44回と授業の構成・
内容を変えてみることにしました。時間ギリギリで
完成したスライドで授業しました。

これは自分自身が最近感じている、NICUの医療の見え方が
かわってきたからこそかもしれません。


NICUにくる理由や
治療などでみるのでなく、



NICUでどんな時間を過ごし、
どんな形で卒業していくか、NICU卒業後の成長や生活
などをご家族と交わした言葉や写真、コウノドリや
ニュース動画などを短く交えながら物語れたる
授業にできたらと思いながら生徒さんたちに
質問を交えつつ、授業してきました。


コウノドリのサクラ先生の言葉はやはり一緒に授業をしてくれている
気がしました。コウノドリの動画の効果は大きいと改めて思いました。










夜中に準備していて、授業がうまくいくときと、
自分の中で今一つの反応だったと思う授業の違いを考えているときに、
コーディネイトしてくださる皆様とその学校の先生が事前授業を
うまくしてくださっているときと、授業に自分の話の中に出てくる
NICU卒業生ご家族が自分の授業の後に続けて患者家族として
思っていたことを物語ってくれるようなときの2つが大きい
気がしました。


今回は自分の話を終えてそのまま、
コーディネイトしてくださったNICU卒業生のご家族である
パパさんにも物語っていました。

そのNICU卒業生パパさんの涙を堪えながらの言葉が大変
感動的でした。

44回同様に、NICUで頑張る子供達を
一緒に見守ったご家族と医療者で一緒に物語ること
がいのちの授業なんだと思えていた自分です。



今回のパパさんの自分のこどもがダウン症かもしれないと言われた日に
病院から帰るときに意識が飛ぶような気がして、雨が凄く降っているような
と思いながら運転して帰ったけど、車を降りたら雨なんか降っていなくて、
自分が凄く涙を流していたことに気づいた。


自分はどんな子供達でも公平に楽しく生きていって欲しいと思って
学校の先生になったはずだったけど、自分のこどもがダウン症かも
と言われたときに凄くショックだった。思ってはならないと思えるような
気持ちが湧いてきた。


でも、病気から回復する子供の姿、お家に帰るなんて想像もつかない
状況から帰れるかもと言われたときに嬉しかった。家に帰ってきて
生活するようになったら、お姉ちゃんと同じように嬉しいことが
増えていった。

最初にダウン症と言われたときに嫌だった気持ちはなくなっていった。

耳は聞こえないから聾学校に入った。大変なこともたくさんあった。
運動会でバトンリレーのときに次の子に渡すコースでなく、自分の
方にはしてバトンを渡そうとしてくれて、みんなは困ったけど、
自分のところに走り寄ってバトンを渡そうとしてくれる姿が
可愛くて嬉しかった。


大変なこともあるけど、妻がいるからこそと感謝しているし、
お姉ちゃんや弟もこの子がいるからこその生活なんだと思えている、
この子がいてこその家族なんだと思えています。

というような涙ながらの物語の言葉を
一生懸命理解しようと心寄せる生徒さんたちの
姿勢に感動しました。

そして、自分自身も
NICU卒業後の10年後のご家族の想いに直に触れられて
感動していました。

生徒さんに感想を先生が問いかけたら、たくさんの子供たちが
手を挙げてくださり、それぞれの感想を伝えてくださいました。
素直で優しい子供たちが多い気がして、けいたくんのパパさんの
生徒さんだからこそのようにも思えていて、自分の患者さんの
ご家族の生徒さんと言葉を交わせるご縁を嬉しく感じていました。



土曜参観であり、多くの父兄の皆様や他校の先生も参加してくださり、
担任の先生たちも含めてそれぞれの感想を伝え合うような時間でした。
人それぞれにいのちがあり、いのちを思う気持ちがある、
誰もが間違いでないと感じる素敵な感想の数々でした。

自分は「いのちは大切」というようなことは一言も言わず、
「いのちのことで日々悩んでいる」ことを伝えたつもりなのですが
「自分のいのちが大切、周りの人たちのいのちも大切と思った」
というような感想が異口同音に出ていた気がしました。



今回の授業で自分自身が気づいた気がしたのは
「いのちは大切だからこそ、人は皆悩むんだ」
「すごく悩むからこそ、気づける喜びなどもそのあとにあるかもしれない」
「人は自分と同じことを他の人に求めやすい、自分と違う人を
差別や区別をしてしまうことがある。。。」

「<共生:共に生きる>ということは、人それぞれの違いを
認め合い、応援し合うことなのかな」
ということを生徒さんの言葉や先生たちの言葉に気づかされた
気がします。

授業に参加してくれていたけいたくんのママさんやゆあちゃんの
ママさんにも感想を聞かせてくださり嬉しく感じましたし、
この授業の意義を伝えてもらえた気がします。

前回もこれまでで一番うまく担当できたかもと
思えた授業でしたが、今回は構成を変えて、まだまだ
よくできるかもと思えていた自分でした。

帰り際に同志と思えるけいたくんのパパさんに
「なんだか授業がうまくなった、前回聞いたときより100倍
よくなっている授業に思えていました」
と授業の構成を変えたことを
気づいてくださり、教育のプロとしての
よくなったと思える点を列挙してくださり、
大変学びがありました。

その言葉だけでも授業を担当した甲斐を感じるし、
パパさんの普段の先生の姿を拝見できて嬉しかったですとお話し
してきました。

未病プロジェクトで小児医療と教育現場の垣根を越えた
連携体制を作りたいと思えているので、また、相談させて
くださいともお伝えしてきた今回の授業でした。


そして、弘明寺に戻ってきました。

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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 4

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けいた母  
No title

先生この度もお忙しい中ありがとうございました。いのちの授業だけど確かに命が大切とかそうゆう表現は一切なかったです。色々ないのちがあることを考え、自分はどのようにいきていくことができるのか考える授業だったと思います。子どもだけでなく大人も。。。だから教員の方たちの感想もそれぞれに共感や共鳴がありました。こどもたちの感想がとてもシンプルだったのですが熱いものを感じました。今までの自分の言動を振り返って素直に反省をする言葉とともにこれからは、という前向きな感想。次々手が上がり、自分ひとりひとりの感想を素直に自分の言葉で発表していく姿が、子どもらしくとても素敵でした。あの事件以降特に、「世界に一つだけの花=生命」であるシンプルなこと。みんなちがってみんないい。と、シンプルにそうは生きられない日本なのかなと思ってしまうこの頃です。今を生きるこどもたちに、この授業のメッセージが広く伝わって、生命を考える子どもたちが増えて欲しいなあと願います。子どもたちの前に大人も考える機会があったらいいのかなあ、とも思ったりしました。また今後もどうぞよろしくお願いいたします。

NICUサポートプロジェクト  
No title

> けいた母さん、けいたくんのご縁で3回目の<いのちの授業>、けいたくんと御家族に感謝しています。この小学校も普段からこういう話しあいを生徒さんとしているのかなと思える素敵な小学校でした。きっと、けいたくんとの出会いがパパさんの夢を叶えるきっかけにもなっているのではないかなとパパさんの素敵な教師ぶりに感動していました。<みんな違っていい><幸せは人それぞれにある>そんなことを伝えられたらと思っていたので生徒さん達の感想、先生やご父兄の言葉を自分も嬉しく感じていました。今回、自分の中で、<いのちの授業>への考え方がまた少し変わってきた気がします。そういう気づきをくださったけいたくんや御家族に感謝しています。神奈川県でこどもの命、障害者の命に関わる事件や事故が多い最近だと思います。これも医療と教育と福祉などが一緒に考えていけたらと思う機会ですね。今回の授業に言葉に出さないけど秘めた想いもあった自分であり、<命は大切>と教え込むより<命をそれぞれが考える>機会を作れたらと思う気がします。近いので毎年でも担当していいと想いもますのでまた、お声かけ下さればと思います。

ゆあまま  
No title

豊島先生おはようございます。
先日は本当心に響く素敵な授業をありがとうございました。
ゆあに聞いてもらえなかったのが心残りですが…
いつか彼女も聞ける機会があればと思っております。
生徒さん達も真剣に聞いていて最後のコメントがとても素直で素晴らしかったと思いました。
ゆあが生まれた時この子に怒る日は一生ないだろうなと思っていたけどいざ元気になると色々求めてしまいいつも怒ってる鬼ママになってしまっている事を反省しつつ怒れるだけ元気になった彼女に感謝する気持ちでした。
先生の授業を沢山の方々に聞いてほしいと思いました。
本当にありがとうございました。

NICUサポートプロジェクト  
No title

> ゆあままさん、<いのちの授業>参加して下さり、一緒に物語ってくれているような気がして心強かったです。大変素敵な富岡小の児童さんや先生達のそれぞれのフラットな感想の交換の場面でしたね。<怒る>こともあるのが人間だと思いますが、「ただ助かってくれればいい」という願いを想い出す時も大切ですよね。ゆうくんの御家族の話などもお伝え下さり心温かく感じた再会でした。ありがとうございました。