栄光学園で<NICUの授業>

昨晩の23時のNICUの光景です。当直の遠藤先生と斎藤先生が、この時間にNICU回診に回ってきた3名の小児外科の先生達とNICUにいる手術を受けた術後の患者さん達の意見交換をしている光景です。

外科の先生達はチームで毎日患者さんを回診していきます。23さりげなく、
さわやかに、さらりと登場して患者さんの様子をみてくださる外科の先生方に凄さを感じました。
 
私は何をしていたかというと<本日午前中にご依頼されていた講演スライド>作成していました。いつも直前になってしまうのですが、何を話すか考えながらスライド作りをしていました。
 
本日午前中は神奈川県鎌倉市にある栄光学園中学・高等学校創立記念日式典で特別講演をさせて頂きました。車で往復1時間半の弾丸ツアーで<NICUの生命の授業>をしてきました。

いつもNICU学校プロジェクト(http://allabout.co.jp/gm/gc/188776/)のマネージャー役をしてくれている菊地さんが今回も栄光学園の先生方と企画・計画・準備・実現してくださった講演会です。中学1年~高校3年の1100名の全生徒さんに創立記念日の式典の中で
NICUのお話しをさせて頂けることは数年前を考えるとありがたいことだなと感じました。

このような機会を調整して下さった皆様にも感謝する気持ちでした。栄光学園は現役や浪人生をあわせて毎年30-40名の生徒さんが医学部に進学されるとのことです。未来のNICU医療者になる人もいるかもしれません。そうでなくても、赤ちゃんや子ども達に優しい大人になってくれたらと思ってお話しをさせて頂きました。

 講演の冒頭はいつもと同様に下記の報道ステーションのHPでも閲覧できる松岡修造さんの約10分間のNICUリポートを上映しました。

松岡修造さんが村田選手へのインタビューから当院にきて、生まれたばかりの在胎23,24週の赤ちゃんと御家族の3ヶ月を追跡取材してくださった特集です。
その後、私が約1時間、NICUの様子や赤ちゃん・御家族・医療者の日々をお話しさせて頂きました。

早産児、横隔膜ヘルニア、心臓病、在宅人工呼吸管理のお子さん、18トリソミーのお子さん達、重症新生児仮死のお子さんなどについてそれぞれについてお話しさせて頂きました。自分が赤ちゃんだったら、その兄妹だったら、親御さんだったら、医療者だったら、それぞれの身に置きかえて一緒に考えてみて下さいと最初にお話ししました。




最後は昨日のブログでご紹介した短期研修医・兼重先生の密着取材の朝ズバ報道を流して終了としました。


約1時間30分の講演会になりました。栄光学園卒業生の当院のローテーター研修医だった河合先生(http://nicu25.blog.fc2.com/blog-entry-42.html)の写真も出してNICUを身近に感じて頂ければと思いました。

旨く伝えら得たかはわかりませんが、10代のお子さん達に伝えたいことを伝えてきたつもりです。一生懸命聞いて下さった生徒さん達が多く感じました。キリスト教系の学校のせいか?<生命>を考えようとする生徒さんが多いのかなと感じました。大きな拍手に驚きました。かなり消耗感を感じた講演会でしたが、やり終えた尽力感を感じて終えました。

講演後は、栄光学園の先生方と昼食を取らせて頂きました。神奈川県、鎌倉市の小児医療とか育児環境とか教育などについて意見交換でき、貴重な時間でした。生徒さん達に日々向き合っている先生方の真摯な姿に元気を頂いた気持ちでした。
 
病院に戻ると不在の間もしっかり病棟を守って下さる若手医師軍団と後方で
笑顔でご機嫌のたっくんです。

午後は患者さんの診療に復帰しました。不在の分、慌ただしい午後でした。
NICUの診療に負担がでない程度に、でも、NICUを地域の中での身近な
場所と思って貰えるようなこの学校プロジェクトを続けていけたらと思って
います。

菊地さん、ご参加の皆様、そして、栄光学園関係者の皆様など、ご意見、
ご感想などございましたらコメント欄にお寄せ頂ければ幸いです。

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Comments 6

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マリシュー  
No title

うちの子もNICUに二ヶ月いました。

その間に、抱きグセがつくほど看護師さんにかわいがっていただきました

今も甘えっ子です

医療関係の方のご苦労、お察しします。

これからも小さな命をお救いください。

kairi  
No title

23時に回診って凄いなぁと思いました。
私は家でのんびりしてる時間なので改めて先生達に感謝です。

中高生の所での講演会。
とってもいいと思います!!
先生は忙しいなかでの講演会なので大変ですが…

全部理解できないにしても頭に入れておくって大切なことですよね。

うちの息子ももう少し大きくなったら豊島先生の講演聞かせてあげたいです!

tmk*ku  
No title

豊島先生、皆さま、こんにちは。
NICU学校プロジェクトの菊地です。
栄光学園での講演会は、全校生徒さんを対象でさせていただいたので、年齢の幅がある程度あることからも、生徒さんの感じ方も年齢に応じてそれぞれだったかと思います。
「社会」とは「自分自身」こと・・と、先生はお話ししていましたが、本当にそうだと思います。
社会の中で生活している私たちに、関係のない社会なんてないはずです。
だから医療のことを考えるのも、医療者だけではなくて、みんながどうやって支えていくかを考えていく必要があるのだと思います。
今の10代の子どもたちが、これからの社会を支える中心といつかはなっていきます。
だから、「社会」を「自分自身」と置き換えて考えみることで、視野が大きく拡がっていくし、関心をもって周囲との関係性を築いていってもらえるように思いました。
(つづく)

tmk*ku  
No title

(つづき)
私は後ろのほうの全体が見渡せるような席からいつもお話を聞いているのですが、高校生の生徒さんの中には、医師を目指しているのか、身を乗り出して、先生の話を真剣に聞いている生徒さんの姿を見てとることができました。
それから、最後の短期研修医制度について紹介した朝スバのDVDを集中して見ている生徒さんが多く見られました。
やりがいのある仕事ってなんだろう・・・。何か考えることがあったのかもしれません。
講演の最後の拍手は、本当に長く長く続く拍手でした。
豊島先生、お疲れさまでした!

NICUサポートプロジェクト  
No title

菊地さん,学校の授業などは企画・学校の先生方との準備や相談,私への連絡係などをしてくれている菊地さんがいないととても<実現>できていないと感じています。いつも感謝しています。こども達に話させてもらうのも貴重な機会ですが,学校の先生方や父兄の方々と<地域の中にあるNICU>ということを話しあわせていただける機会も貴重に感じています。いつか,サッカーどころ静岡のように,小児医療希望者の多い神奈川県!になったらなあと想いながら,学校でのお話しをさせていただいております。今後ともよろしくお願いいたします。

NICUサポートプロジェクト  
No title

栄光学園の先生から頂いたメッセージをご了解の上、以下に転載させて頂きます。
「今回準備段階からお付き合いさせて頂き、豊島先生の講演(講演を支えていらっしゃる菊地さんの活動)が、「いのち」 「いきる」という事を、考え・かみしめ・伝えて行く事の大切さ、私たちは今、どう行動すべきなのか?という大きなテーマとはじめの一歩へのヒントを与えて下さった様に思います。あらためて感謝申しあげます。
ありがとうございました。」
励みになるメッセージをありがとうございました。