「NICUで自力を尽くして、他力を待とう」の講演 (神奈川県立病院機構検査技師会総会で特別講演)

先週の土曜日です。朝、起きてサンマルクカフェで
講演の準備をしていました。ギリギリ、準備間に合った感じで
講演会の会場の

こども医療センターに向かいました。


神奈川県立病院機構検査技師会総会が開催されていた講堂でした。
県立がんセンター、県立循環器呼吸器病センター、県立足柄上病院、
こども医療センターの神奈川県立病院機構の4病院の検査技師さん達の
集まりで新生児医療の特別講演のご依頼を受けました。

こども医療センターのみならず、神奈川県の小児科がない病院もある
集まりで、新生児医療をテーマに講演会を開催してくださることを
心強く感じ、ありがたく講演をさせていただきました。


日本の人口の13分の1が住む、東京に次ぐ人口の神奈川県、
その割に病院が少なく、人口あたりの病院従事の医師や看護師の
数は全国ワーストだった神奈川県、
横浜・川崎・相模原など政令指定都市も
多く、県財政はよくはない神奈川県の中で
それぞれの病院で病院検査技師として
県民の皆様の健康を守ろうとしている気概のある
技師さんの集まりだと思います。

当院の検査技師さんからご依頼を受けた講演のテーマは
「新生児診療向上のための取り組み」で、

「NICUにおける人財育成、
診療ガイドラインの作成やNICUでの臨床EBM導入、
退院後の家族支援等、また、巨人 
村田修一選手と
NICUサポートプロジェクトの話、
ドラマ「コウノドリ」監修の内容を」
というご要望をいただきました。

同じ病院で上記のような
想いや取り組みを見守ってくれていた技師さん達のだからこその
ご依頼に思えて心強く感じていました。

自分が初期研修医の時代からお世話になった先輩医療者としての
検査技師さんも少なからずいて、そういう先輩達の応援に感じる
今回の講演の機会でした。



10年前の状況が残る報道などから講演をはじめ、


燃え尽きそうな気持ちになっていた頃を話し、


<立ち去る前>に「自力を尽くして他力が生じないか」
もう一度信じてみようと思った頃の気持ちを話しました。

2009年ののインターネットニュース

2012年の下記の特集
などの内容をお話ししながら、2012年以降の話などを
させていただいた今回です。上記の2つの記事も当時を
知るべくお読みいただければ感謝です。

他力本願という言葉は、仏教の言葉で、他人任せとは違う、、、
自分の場所で自分の出来ること<自力>を尽くす先に、
<自力>では起こせないような<他力>が生まれることが
あるという意味だと思っています。

NICUで自力を尽くしつつ、他力で起きる日を
待とうと思ってきたこの10年間に思えます。


<忙しい>から出来ないとは言わず、<忙しい>から
こそ、忙しくならなくなる日を目指すために取り組むべき
ことはあるはず、、、と未来に向けて継続してきたことと
それによる効果や変化をお話させていただきました。



たくさんの国内留学の先生方との出会い、


国内留学後の先生方の地元での頑張り、



人財交流だけでなく、チーム医療交流が進んでいること、
全国のNICU連携でお互いの診療が向上していること。




患者さん家族と一緒に取り組んできたこと



学校プロジェクトの広がり



新生児医療の講演会などの増加



地元の高校生などの小児医療の医療者志望者が増加。


神奈川県の新生児医療の認知度や応援の気持ちの高まりを感じること
寄付や医療者希望の生徒さん達の増加など、自分の中で街の雰囲気が
確実に変わりつつあることを感じていることをお話ししてきました。



忙しいからこそ、伝える努力を惜しみたくない、、、


報道者の皆様との連携や話し合いの積み重ね、、、

それが

大きく花開いた気がするドラマ「コウノドリ」とのご縁と
その中からいただいたたくさんの気づき、、、

上記のような10年間の取り組みを検査技師さんへの感謝も込めて
お話しさせていただきました。

こども医療センターの診療の強み、研究の強みは
検査や採血がしづらいこども達の検査を優しく厭わず、
あきらめずに一緒に可能にしてくれている<ワザ師>と
思える技師さん達の存在ですとも話してきました。

自然睡眠の部分の脳波を何とかとって下さったり、
小さな体格の赤ちゃん達の心電図を綺麗にとってくれたり、
MRSAを10分の1に減らせたのも培養検査などを厭わず
つきあってくれたこと、
微量の採血でホルモンまで何とか希釈してでも測定してくださる
ことは国内留学の医師達も皆が驚き感謝している。

今回、講演を提案して下さった技師さんは
自分が研修医時代に
「技師に気を遣うより、患者さんに気を遣う医師になりなさい」
という言葉で応援してくれた技師さん達でした。

技師さん達の応援もあって何とかやってこれた
上記のようなNICUの取り組みをお話しさせていただきました。

質疑応答もたくさん出て、意見交換できて嬉しく感じました。
NICUの採血項目が変わってきたこと、どんなことを考えて
項目が変わってきたのか?という質問が出ました。

NT-proBNP、シスタチンCといった自分たちが
注目し、活用法を考え続けてきた指標への関心が高いことを
実感しました。

今後、
勉強会やミーティングを検査技師の皆様とNICUで一緒にする
機会を作ろうという話でもりあがりました。

こども医療センター院内で驚かれている
NICUの経営改善についての質問も出ました。


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でお話ししたような内容は話さなかったのですが、上記で話したような
内容の質問もありました。

NICUがこども医療センターの中でも、離職が減り、希望者が増え、
入院患者さんがどんどん増え、病院の中でも驚かれる増収状況となり、
なのに、時間外労働が半減しているなどのことについて、他のセクション
から何がこの2年で変わった?と質問されることがあり、チーム医療の
見直しと質向上はこども医療センターも県立病院機構もまだまだ
希望はあって、診療科や病院を越えた連携が高まれば
神奈川県の医療はなんとかよく出来る余地はあるような気がする。

技師や医師などの職種で垣根を作ることなく、
職種を越えた仲間と思える想いがある人達同士が
相互理解と連携を高めれば、自分はあきらめるにはまだ早い、
もっと医療はよくできるのではないかという気持ちを伝えて
きた講演会の質疑応答でした。

自分の話が「大変温かい話で良かった」という感想もいただきましたが
自分にとっては「温かい気持ちで聞いて下さるのを感じる会場に集まって
くださっていた技師さんのおかげ」とも思いました。お話ししていた
励ましや勇気をいただいた気がした時間でした。


講演の後はNICUに戻り、週末のNICUの状況を確認、相談にのりました。
誰かが週末でも守ってくれているからNICUは続いています。


夜は技師さん達の乗るマイクロバスに合流して
懇親会に参加してきました。


院内外の技師さん達とたくさんお話しできて様々な気づきを
いただいた気がします。

若手の技師さん達のNICUからの検査に感じていることなどを
聞かせてもらえて診療の質向上のヒントをもらえた気がします。


また、昼間の病院だと挨拶程度しか出来ていない技師さん達に


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の本やこのブログの感想などを直接聞いたり、

コウノドリの様々な場面の感想などを直接伝えてくださり
心通う気がしました。

今回の講演企画のようにNICUやNICU卒業生を理解
しようとしてくださる技師さん達、
ワザをもつ小児病院の技師さん達
の存在の心強さを感じ、

今回の講演会を機会にNICUと検査部の連携がさらに
高まれば、きっとさらなるいい医療が赤ちゃんとご家族のために
できると希望を感じた時間でした。

ご意見ご感想などお寄せくだされば心強く感じます。






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