トマトと鯉のぼり


昨日は多くの入院患者さんが入院し、夜間も同時多発的に入院となりました。レジデント(研修医)軍団が皆で手分けしながら診療に当たってくれています。

双胎間輸血症候群という双子ちゃんならではの困った状態、また、NICUにおいては出来る限りのサポートをしてあげたい赤ちゃん達もいて、皆で協力しての深夜診療になりました。






双胎間輸血症候群は<教科書的、マニュアル的な新生児管理>では
対応が困難と感じている状況であり、それぞれの赤ちゃんの状態に
あった治療をリアルタイムにしてあげたいと考えているのですが、
新メンバーだとまだ、どうしてげていいかわからない、<とまどい
があって当然なのだと思います。

<知識>として治療方法を知っていても、それを実際の患者さんに<実践>
できるかは別問題で、<評論家>ではなく、<実行者>になれるためには
やはり患者さんの診療から体得すべき事もあると感じています。

先輩レジデントでペアで深夜過ぎまで診療に当たっていました。
仲間に早くなれて貰うことはチーム力のアップにつながり、ひいてはお互いの負担も減らせるはずです。

やる気と覚悟をもって神奈川まで研修にきてくれた新人の先生方も皆、笑顔前向きに患者さんに向き合おうとしています。いい人達が来てくれて良かったと想いながら見ていました。


<教育>、<研修>は教師と生徒のような関係だけだと、自分で決断しなければならないような<決断力>はつかないかもしれないと思っています。また、<聞いて理解した気になる>と<人に説明できるほど理解している>には開きもあるので、<教え合うというのは自分の理解をたしかめるうえでも大切かなと感じています。



<teaching is learning (教えることは学ぶこと)>という部分も感じて貰えたらと思っています。

1年たって後輩をサポートする先輩になったレジデント達に<心強さと逞しさ>を感じながら補足だけしていた私です。

NICUは野球と同じで<チーム力>が大切だと思います。人手不足を上に向かって嘆くよりは、下の世代が希望を持って研修できるようにつきあっていきたいなと思った晩です。


気づくと夜の立て続けの入院風景を
NICUの中で、遠くから手を振って応援してくれている
<たっくんとお父さん>です。癒されますね。

食事を取る暇無く1時になってしまったのですが、双子ちゃん以外の入院を診てくれた高知からきている三浦先生です。

昨晩は三浦先生からの差し入れで、空腹感をしのいでいました。

<フルーツトマト>というものです。三浦先生曰く、
これを食べたら「普通のトマトは食べられなくなりますよ」のこと。

初めて食べた私ですが、確かに野菜というよりフルーツの味覚ですね。
<赤くて甘いトマト>でした。三浦先生に教わりました。ありがとう。

睡眠4時間で眠い本日ですが、病院にくると昨日のブログのコメント欄にたつきちゃんが欲しがったという<鯉のぼり>の美しさを改めて気づきました。こどもの純真な心にも時折、忘れていたことを気づかせてもらうことはありますね。ボランティアさんが準備してくれています。ありがたいことです。

桜は散りそうですが、その分、鯉のぼりを感じていたい季節になります。
疲れてくれると視野に入っていても気づかなかったり、周囲の優しさがみえなくなることもあります
<鯉のぼり>を上げて下さった人達の気持ちに、
気づかせて下さった<たつきちゃんとお母様>に感謝です。



では、皆様、本日も各々の場所でそれぞれの役目をがんばりましょう。
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頑張ろう!東北救児基金
●マルタ・アルゲリッチさん音楽コンサートの収益を救児募金に!
●村田修一選手のメッセージは東日本震災へのメッセージは




(TBSサービスから出版。本の収益は新生児・小児医療に寄付予定)


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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 3

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ペイラックのジョフレ  
No title

五月空 昇れる雲の 清かなる 鯉は泳がん 未来へと。

ジョン  
No title

こんばんは
お疲れ様です。
びっくりm(0 0)m// 高知のフルーツトマトだ!
季節を感じる幸せ 空高く泳ぐ鯉のぼりに元気を貰いますね。

NICUサポートプロジェクト  
No title

ジョフレさん、ジョンさん、コメント共感しました。この言葉を想い出しながら眺める2週間にしたいと思いました。ありがとうございます。
フルーツトマトは大変甘くてビックリしました。また、郷土の農作物を
誇りに思う姿は郷土を愛する気持ちに通じるのだと三浦先生をみて感じました。郷土の農作物が震災のように被害を受けるのは、経済という意味だけでなく、郷土を愛する気持ちへのダメージは大きいのだろうなとお察ししたりしました。東日本の農作物への影響が少ないことを願う気持ちを改めて感じました。