行動すること:NICU長期入院家族から陸前高田への願い!


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神奈川県立こども医療センターNICUの豊島と申します。今回は当院NICUに2年間入院している<たっくん>のお父様のメッセージを紹介します。<たっくん>は生まれつきのご病気で発作的に苦しくなることがあるので御家族は1日も早くお家に帰りたいけど、帰りたくても帰れず、NICUから動けず、NICUの中で御家族で2年間以上過ごしている状況です。たっくんなりの病気の悩みと成長の喜びを1日1日積み重ねている<たっくん御家族>の姿に勇気を頂いております。可愛く成長成長しているたっくんです。

  (村田選手と記念撮影のたっくんとお母さん)

 NICUの中でがんばっているのは医療者だけでなく、お子様も御家族も各々の立場でふんばっていきているのだと思える御家族です。今回の震災でもNICUの中で震災地を心配しながら、1週間近く安否不明の故郷の御家族を心配しながら、横浜で何かあってもNICUに立て籠もるしかないかなと覚悟を決めていたお互いでした。立場は違えど、気持ちが通じる御家族と思っています。







                               (たっくんを寝かしつけて日々帰るご両親)

<たっくん>の父様の故郷は千葉先生と同様に陸前高田です。管総理が訪問した米崎小学校
千葉先生のメッセージ (http://nicu25.blog.fc2.com/blog-entry-239.htmlhttp://nicu25.blog.fc2.com/blog-entry-244.html)を読んでご自分でもメッセージを書いて下さいました。NICUで小さな生命に寄り添っている御家族の気持ち、<NICUを今はまだ動くことができないこの御家族>の横浜から陸前高田への願いに心を寄せて下されば幸いです。
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豊島先生
うちの実家は
陸前高田市米崎町にあります。今回の大震災で水没した町として全国に報道された町です。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031223390296-n1.htm)

幸いなことに実家にいる弟夫婦と甥っ子、祖母は無事で、家も津波の被害はありませんでした。また中学までの同級生もほぼ全員の無事が確認出来ました。

ただ、一方で家族や親戚、友達を
亡くした人は大勢いますし、今も行方不明者はたくさんいることは事実です。母親が最近まで実家に行ってきましたが、「テレビで見るよりも悲惨な状況」だと話してます。電気は大きな避難所に来てますが、うちのような一軒家のところには電気が復旧するまで相当時間がかかるようです。しかも実家にいると物資の配給が受けられず、風呂も入れず、場所によっての格差が激しいと言ってました。

ちなみに水道はどこも復旧見込みはありません

それでも最近現地の友達と連絡が取れるようになって色々と話を聞きますが、皆
明るい話題のメールを返してくれます。家を失ったり、家族を亡くして皆大変な想いで生活してますが、ひとりひとりが前を向こうとしてます。既に仕事を始めた友達もいます。

その中で
自分たちが出来ることは何なのか?と自問自答を繰り返す日々です。

明確な答えはなかなか出ません…でもまずは「行動すること。」それが一番大事なことだと感じ始めました。中でも大学の後輩が「陸前高田復興イベント」を開催してくれて、たくさんの物資や義援金が集まりました。それらはGWに自分が後輩達と一緒に責任を持って現地に届けようと思っています。後輩も何か出来ないかを一生懸命考えて動いてくれました。本当にありがたいことですし、決して無力でも微力でも無いと思います

ただ
個人レベルでは出来ない部分や限界はあります。そのため、ここでたくさんの人に訴えかけますので、それを見た人が何かを感じ、行動につなげていただければ幸いです。

今被災地は
仮設住宅の建設が進んでいますが、資材不足で建設は思ったほど進んでいません

また入居する優先順位もあるので、家を失った友達が入居するまで相当かかると漏らしてました。先の見えない避難所生活は精神的にも肉体的にも辛いものです。どうにかケアする手段が無いか知恵を下さい。

仮設住宅建設が進むように遠隔地からでも資材&人手を提供する
心のケアをするカウンセリングを各避難所に置く
毎日風呂に入れるように各避難所に設置する、 
など。何でも良いと思います。

それからもう一つ。
●被災地に入るとまず情報が入ってこないと言います。

 水の配給があってもいつ配給してるか分からない、と言います。むしろ関東圏等にいるほうが情報入手出来る場合もあるので、それを見て被災地の人に伝えているとも聞きました。また水の配給は家々を回るわけではなく、どこかの場所で配給するので、そこまで行って重い水を持ち帰るという過酷な状況にあるとも聞いてます。

避難所よりも実家のほうが情報が入ってこない、配給を受けることすら困難だ
 ということで場所によっての格差が激しいです。そのため、街の自治体の機能を早急に復旧させ、情報や物資が足りないエリアが無いか、避難している人の状況把握など、すぐに対処出来る環境を整えて欲しいと切に願います。

長文になりましたが
想いのひとかけらでも心に届き、次の行動につながって、それが形となって被災地に届いてくれたら、こんなにも嬉しいことはありません。
どうぞよろしくお願いします。

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頑張ろう!東北救児基金
●マルタ・アルゲリッチさん音楽コンサートの収益を救児募金に!
●村田修一選手のメッセージは東日本震災へのメッセージは





(本の収益は新生児・小児医療に寄付予定)


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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 2

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ペイラックのジョフレ  
No title

樹、いつきちゃんと言う女の子は、NICUに、5年いたそうで、親子で、手話教室に通うことになったと、報道されていました。昔は、トーキング・エイドも、無かったし・・・。絵文字を、考える大人もいませんでした。心電図で、名前を、呼ばれているか、福祉研究者が、
調査していることもあるそうです。車いすマークが、無かったなんて
励ましになりませんが・・・。サバイバーの脳性小児まひ者が、出来ることは、何だろうと思います。たっくんの先輩ですから・・・。勇気だしてね。たっくん・・・。

ko6*u4t*i0  
No title

たっくんのご両親へ
こんにちは。仙台赤十字病院の千葉です。
子供の笑顔は、かけがえないの宝物だと思います。お子さんのすばらしい笑顔を守っていらっしゃるのが伝わってきました。お父さんの文章を読ませていただいて、陸前高田で復興が始まっていること、そのために必要なことが、多くの方に伝わり復興がどんどん進むことを願っています。そのためにも住環境の整備が進んでほしいです。