「高知家:高知県はひとつの大家族やき」&高知医療センターのNICU見学と講演報告(NICU質向上プロジェクトINTACT)


土曜日の朝です。羽田空港から飛行機にのって,,,1時間30分の空の旅,




降り立ったのは高知龍馬空港でした。
下記の高知県庁の公式HPで動画と歌が聞くことが出来ます。
大変素敵な歌と動画が空港で放送されていました。
上記のHPご覧頂ければと思います

広末涼子さんが出演している動画であり,
「高知家:高知県はひとつの大家族やき」という
ポスターがいたるところに貼られていました。
「NICUはひとつの大家族です」という言葉にも使える
気がしました。

高知龍馬空港から車で移動し
4時間の旅の目的地の

巨大ロボットでも発進しそうなビックリするほど大きな建物の
に到着しました。


病院の中は頑丈そうな建物で,かつホテルのエントランスを
思わせるような素敵な雰囲気でした。南海トラフに備えての
災害拠点病院としての機能を担っている病院ということですね。
確かに,高知県の命を守る高知医療センターであることを
実感しました。

どうして高知医療センターをご訪問させていただいたかというと
の活動の一環です。

このプロジェクトは、2006年の日経メディカルオンラインの記事
のような全国のNICU診療の質向上,施設間差異や地域差を減らしていく方法を
多施設で探していこうというプロジェクトです。




上記の周産期医療質向上プログラムを全国各地で導入して
その後もお互いの質向上を観察・支援し合っています。

東京女子医大,神奈川こども,福島県立医大のテスト介入を経て,
信州大,横浜労災,名古屋第1赤十字,浜松医科大,
大阪府母子,愛染橋,県立広島,久留米大,埼玉医科大総合医療センター,
石川県立中央,高槻,成育医療センター,聖隷浜松,名古屋第2日赤,
北野病院、鳥取大学、秋田赤十字病院
などに訪問してきましたが,22施設目のNICU訪問でした。
今回の旅で
このプロジェクトに参加して質向上プログラムを導入した
NICUの総てを1度は訪問させていただくことになりました。
自分の中でも区切りになることを感じて,今年度の最後の
週末に訪問のお約束をしていた週末でした。


高知医療センター内のくろしおホールという大きな講堂で
特別講演をさせていただきました。

講演に先立ちまして,小児科医であり副院長の吉川先生と
お話しする時間を頂きました。高知県の病院事情や高知医療センターの
コンセプトなどをお聞きして大変ありがたく感じた時間でした。


14時から講演会のスタートでした。

最初に今回の企画や準備をしてくださった高知医療センターの
NICUの質改善リーダーでもある中田先生が開会の言葉を述べてくださいました。
INTACTプロジェクトの中で診療の質改善が目覚ましく感じる
モデル施設の1つである高知医療センターです。中田先生が
広島のNICUで勤務当時から知るものとしては,中田先生が異動なされた
高知のNICUを訪れられた今回は喜ばしい限りでした。

今回の中田先生がご依頼してくださった講演会のコンセプトは

このプロジェクトが<NICUの診療の質改善は医師・看護師の
協働が大切,チーム医療の見直しが大切>というコンセプトですが,
それを踏襲してくださったかのように医師・看護師の
2本立ての講演として当院から医師・看護師の双方をご招待をくださいました。


講演の前に吉川先生からのご挨拶でした。
12年前に学会などで<神奈川こどもが血圧を指標とした
昇圧の管理でなく,脳室内出血をなくすためにエコーなどを
用いて心機能を指標としながら循環管理をするという講演を
聞いたときに驚いたし,目からウロコの様に感じた。
それが日本全国に広がっているのを感じ,高知でも中田先生が
それを実践してくれているけど,その考え方の基の神奈川こどもの
講演を直接聞けることを楽しみにしている>という趣旨の
お言葉を頂き,恐縮しつつ,役目をしっかり果たせたらと思えました。


まずは
「チームで取り組む呼吸循環の安定を目指した看護ケア」という
タイトルで看護師さんの講演からスタートでした。


超早産児の脳室内出血などを減らすために取り組んでいることを
講演してくださいました。質疑応答では高知医療センター,高知大学の
高知の新生児医療を支える2つの大きなNICUの医師,看護師さんから
様々な質問が出て,高知と神奈川の情報交換になりました。
実践的な意見交換で私はそこまでベットサイドにいない気がして
皆様の質問の細やかさに優しさを感じる気がしました。

また,車で片道2時間以上かけて高知まできてくださったという
徳島の須賀先生からも真面目で明るい質問をいくつかしてくださりましたね。
NICU医療に一生懸命取り組んでいる新生児医療仲間は各地にいることを
改めて感じました。

看護師さんの講演,休憩をはさんで

自分の講演になりました。
「超早産児の脳室内出血予防を目指した循環管理」というテーマで
準備させていただきました。

特別講演などでは座長という司会進行役がいて,講演者の
略歴,業績などを紹介するのがこういう会の習わしになっています。
今回の座長は3年前に半年間,下記の留学記のように指導医をさせていただいた
高知大学NICUの三浦先生が座長の労をとってくださいました。
自分が指導させていただいた後輩世代の先生が座長になっている
ことに大変嬉しく感じる時間でした。
事前に,略歴や業績を読み上げられるのが少し苦手なので
今回は略歴や業績なしで三浦先生からみた紹介のみで。。。と
直前にお願いした自分でした。


三浦先生は
「本日は2時間以上かかる場所から豊島先生の講演で
略歴を伝える座長を努めるつもり出来ましたが,
豊島先生が略歴紹介をなんと拒否されたので,,,
困っているのですが。。。」といいながら
場内の笑いを取り,どこにいっても愛されキャラに
感じる三浦先生との再会に心温まりながら自分の
講演をスタートさせていただきました。


中田先生と出会って10年近く経ちましたが,しばしば似ている?
という指摘を受ける他人には思えない中田先生との交流を伝え,
中田先生や橋詰看護師さんを中心に
インタクトプロジェクトでの高知医療センターの躍進ぶりを
改めて伝えさせていただきました。

その上で今回は

下記の3つの内容でお話ししますとお話ししました。
準備していたのは2と3だったのですが,1を急遽入れました。


それは講演の前に吉川先生とお話ししていたときに
1月に当院と結びつきの強い
青森県立中央病院NICUの網塚先生が講演に来ていたとお聞きしました。

青森県中NICUブログを後でみるとそのときの講演の内容を
確認できました。
周産期医療の人財育成に力を入れようとしている高知県という
ことを感じ,研修に送り出した青森のお話があったのなら,5人の
若手医師を受け入れて,青森にお返ししてきた当院側からみた
人財育成の話しを出来たらと考えて,急遽準備させていただきました。




当院の国内留学先生方の活躍を語りながら,
個人の育成だけでなく,チーム医療の育成ができたらと
考えて関わっているインタクトプロジェクトの話しもさせていただきました。


今年読んだ本の中で大変心惹かれた
高知の戦国時代の武将の長宗我部元親の人生を描いた
続編とも言える元親の息子である長宗我部盛親の人生を描いた
の2つの小説への感想を話しながら,人間は生まれる場所に
影響を受けて,生まれた場所や生まれる家族の中での宿命をもって
生きていくという部分を感じたことをお話ししつつ,


質向上プロジェクトについての話しをさせていただきました。




施設交流の中でお互いの診療の質が改善している状況を
改めて伝えさせていただきました。



そして,その後は神奈川こどもNICUでこの13年間続けてきた
取り組みに就いてお話しさせていただきました。






その後は高知のNICUの先生方に事前に
内容へのご質問を聞いていたのでそのリクエストに
合わせた内容で循環管理の話しをさせていただきました。

最後はNICUの診療にこだわり,診療を変えていくだけで,
NICU卒業生やご家族は本当に<障害なき生存>と思えるのか?
そういう集中治療のことだけだけでなく,NICUの中から
始まる家族支援や発達支援はないのだろうかと考えながら
取り組んできたことをお話しさせていただきました。




NICUでの生存,有終,病気と共に生きることになるなどの
結果の如何を越えて,それぞれが前を向いて生きていけるような
気持ちになれるNICUを目指して行けたらという部分を自分なりに
感じていることを伝えさせていただきました。
吉川先生に共感や賛同を伝えていただき,中田先生が涙を
流しながら感想を伝えてくださったことがこの話しまで
させていただけてよかったと思える講演終了後でした。

たくさんのご質問を頂き,自分なりに高知や徳島の診療の質改善の
何らかのヒントになればと考えながらお答えさせていただきました。


講演会の締めの挨拶をしてくれたのは三浦先生でした。
三浦先生は
「本日の講演は,NICUのチーム医療を高め合うことで
みんなでNICUの診療の質を向上していこうという趣旨で
たくさんの話しがあったと思います。今日来てくれた人達は
それぞれに明日からの診療の質改善のヒントが想い浮かんだかも
しれません。しかし,チーム医療をよくしていきたかったら,
個人だけが変わってもそれは成し得ないと思います。是非,
皆様各々がそれぞれのNICUで今日の講演会で学んだことや
感じたことを皆様の周囲に伝えて話しあってください。
それでこの講演会の意味がさらに高まる気がします。」
という挨拶をしてくださいました。

三浦先生がこんな素敵な言葉を述べてくれたこと自体に
感動していた自分でした。


記念撮影をして終了の印象に残る講演会でした。


講演会の後は高知医療センターを中田先生に
案内していただきました。廊下が広く,長い,
壁や天井に子ども達が喜びそうな妖精などの
細工や絵が素敵でした。大変壮観に感じる
スケールの大きさを感じる高知医療センターでした。

青森県立中央病院にも感じることですが,高知医療センターも
自治体の病院ですが,都市部より地方のほうがNICUの機器は高価であり,
整備されていて,また,人財育成にもしっかり資金を投入されているような
気がして羨ましく感じる部分もありました。


高知大学の三浦先生や徳島県立中央病院の須賀先生と一緒に
高知医療センターの中田先生,丸山先生,橋詰看護師さん達に
高知医療センターのNICUの中を案内して頂きながら
ベットサイドでお互いの医療の情報交換をさせていただきました。
話しに花が咲いた気がしました。

その後は

驚嘆の高知のかつをやお寿司の美味しさを感じるお店で
交流会でした。


<かつお>がこんなに美味しいものなのかと
生まれて初めて思えた気がしました。


をインタクト参加施設にはプレゼントさせていただいているのですが
ついに高知に届けることが出来ました。イケメンぶりに驚いた
渡辺先生にもらってもらいました。渡辺先生と新生児医療について
様々な質問を交流会で頂き,お話し出来たことも今回の収穫に
感じました。


高知の新生児医療を支える2大NICUの高知医療センターの中田先生と
丸山先生,高知大学の松下先生と三浦先生のそろい踏みの場所に
混じれたことを嬉しく感じました。同い年の中田先生と松下先生
であり,同世代で同じ職業についた者同志として,相通じることを
沢山感じる,,,心地良い交流会でした。


夜の高知は大変賑やかで驚きました。酒好きな人達が多いという
言葉の意味を実感しました。

2次会もおつきあいくださり,大変楽しく感じる晩でした。
皆様,それぞれにありがとうございました。


宿泊地に向かって歩いて帰ったのですが
ふと目に止まった,<はりまやばし>です。<はりまやばし>というの
橋の名前と言うよりは<日本橋>のようにその街の名前とのことですね。
橋自体は小さいのですが,風情はあり,素敵な街のシンボルに感じました。


日本の中で桜の開花が1番早かったという南国の高知ですね。
満開は少し過ぎているようでしたが,横浜より先に夜桜を
堪能できて今年は2回桜の満開が視られるような気持ちになり
得した気持ちの綺麗な夜桜でした。


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Posted byNICUサポートプロジェクト

Comments 3

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ami*u*at  
No title

豊島先生、こんにちは。高知に行ってこられたのですね。当科のブログもご紹介いただきありがとうございました。高知県は高知医療センターが高知大学からの医師派遣でない点で青森県と似た環境ですが、とても一体感があってまさに「高知家」と言うように感じました。今年の循環器研究会も主催されるとのことで、今後ますますの発展を遠方から祈っています。

NICUサポートプロジェクト  
No title

網塚先生,先生の講演の後とお聞きして,自分の講演の内容を先生の話しとリンクしてみました。私も,青森と高知の相似点をすごく感じていたのでそのことを伝えてきました。高知大と高知医療センターの連携はこの数年どんどん進んでいるようで双方の先生方と交流の合った自分達が間を少しでも取り持てたらと想っていたので合同の飲み会は大変参加していて嬉しい会でした。<高知家>はNICUにもあるという部分を循環管理研究会などの主催でより全国にも伝えていただけたらと想いました。網塚先生もまたお会いする機会を楽しみにしています。

たいようママ  
No title

豊島先生、ご無沙汰しております。科長就任おめでとうございます☆お忙しいことと思いますが、毎日ブログ更新ありがとうございます。欠かさず読んでいます!…それなのに久しぶりのコメントになってしまいました。。すみません。
高知⁈と内容も読まずに、三浦先生の姿を探してしまいました^ ^;お元気そうですね。締めの言葉、先生の熱い想いが伝わってきて感動しました。集合写真の豊島先生・三浦先生・豊島さんの笑顔を見て、入院中この笑顔に救われたなぁ~と当時のことを思い出しました。きっとここに写っている先生方・看護師さんには、そんな風に想う患者さんや家族がたくさんいるのだろうなぁなんて思ってしまいました。
いつか大きくなった息子を連れて、三浦先生のいらっしゃる高知に行ってみたいです☆