計画停電の中で:神奈川のNICU(その1)
神奈川こどもNICUの豊島です。私達は東北に比べれば恵まれた状況です。
それでも、横浜で生まれる赤ちゃん達に出来ることをしています。この
2,3日の私の目線で神奈川こどもを写真中心で紹介します。
関東地方の状況も伝えられたらと思ってです。
【7:00】いつもは8時10分就業開始ですが、長時間の手術が必要な赤ちゃんが
いるため、計画停電の時間をずらすために7:30に繰り上げ、自宅から病院まで
の道はガソリンスタンドへの大行列。私は地震の後、最初にしたのはガソリンの
確保だったため、通勤に支障はないが、既に車通勤を諦めざるを得ないスタッフ
も多い。搬送にいくガソリンがなくなるのが不安です。それ以上にこんなに関東
で皆がガソリンを欲してしまっては東北にガソリンが廻らない。。。
松田先生や本田先生達の震災地で頑張る先生達が嘆くガソリンがないから動けない
補給がこない原因のは<私達>?!
開始中。
満床状態に加えて、生まれたらNICUで入院が必要な胎児が10名控えていて産科病棟で順次お産予定で東北の患者さんを入れるスペースはなく申し訳なく感じています。
仙台生まれの研修医の新関先生、地震後はしばらくご両親と連絡が取れず。今は連絡が取れ、安堵。仙台に救援にいきたくてもまだいけなさそうなので、
故郷を心配しながらも目の前の患者さんを大切に日々頑張っている。
【8:00】
NICU医療はマンパワーが大きい。赤ちゃんのためにみんなで協力して少しでも素早い医療を目指す。
人手分散の東北の先生達が大変なことは痛いほどわかる。地元に人手不足の解消を目指して仲間を増やしていきたい。
同時進行で、赤ちゃんの出生後の治療準備中。担当医は新潟からきている斎藤先生。
サポート役の山口先生。1つの命のためにみんなで守りたい。
【8:30】みんなでそれを防ぎたい。
【9:30】
【10:00】NICU卒業生の赤ちゃん達のフォローアップ外来。地震後で少ないと
思っていたら8割以上、きてくれた。少しびっくり。NICUで頑張った赤ちゃんと
御家族との再会。それぞれの近況などを聞く。1500g未満の赤ちゃんは9歳まで
定期的にフォロー、各々の年代での成長や発達を御家族と一緒に見届けさせて
貰っている。この子が大きくなるまで自分は頑張っているかなあと少し不安に
なることもある?。
本田先生が離れたくない気持ちはよくわかる。この子達の未来を守ってあげたい。
<その2>に続く。
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